今すぐに返事をくれといわれたら、、、
中島一「プロフェッショナルをめざす人のスピード意思決定」、日本能率協会マネジメントセンター(2006)
お奨め度:★★★★
プロジェクトを進めていく中で、意思決定が遅かったという後悔をしたことがない人は珍しいのではないだろうか?意思決定は、マネジメントの基礎中の基礎であるにも関わらず、常に、いろいろな側面から問題になる。特に最近はスピードの問題がよく指摘される。
この本はスピード感のある意思決定を6つのステップで実現する方法について書いている。
6つのステップはそんなに奇抜なものではなく、
1)意思決定のトリガーの確認
2)状況の把握
3)選択目的の確認
4)実行案の作成
5)選択基準の設定と選択
6)リスク評価と対策
の6つである。切れ者マネジャーを頭に思い浮かべる、確かにこの通りにやっているなという納得のステップだ。
書いていることはいわゆる仮説思考である。
仮説思考の本というのはありそうで意外とない。その中では、BCGの内田和成氏の「仮説思考」がお奨め。
目次
第1部 基礎編(なぜ意思決定「スピード」が重視されるのか?
意思決定のメカニズムを知る
トリガー―「兆し」に気づく感性を磨く ほか)
第2部 実践編(実践編の活用法
「今すぐに返事をくれ」といわれたら
もう二度とないだろうチャンスに恵まれた! ほか)
第3部 応用編(組織によるスピード意思決定
プロフェッショナルのスピード意思決定)
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