レジリエンス(回復力/再起力)を高める
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/04/zoom-067d.html
◆レジリエンスの広まり
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012334/opc-22/ref=nosim
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あなたならどう伝えますか?
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ビバリーヒルズ高校のピーターズ校長は今朝、職員の研修旅行を決めた。来週木曜、職員全員でサクラメントに行き、新たな教育メソッドに関する会議に参加する。当日は人類学者のマーガレット・ミードや教育学者のロバート・M・ハッチンズ、カリフォルニア州知事のパット・ブラウンによる講演も予定されているというものだ。
さて、あなたがピーターズ校長ならこれを職員一同にどのように伝えますか
問題解決や意思決定など、いろいろな場面でロジカルシンキングだけではうまく行かないという認識が強くなっています。
問題は、+αとして何を考えるかです。キーワードとしては
センス、発想、洞察、直観、決断
などいくつかありますが、これらの要素を思考の中に取り込んでいくことにより、
「見えないものを把握し、価値を判断し、全体を描き、思考や行動をすること」
、つまり、「コンセプチュアルである」ことが求められているのです。
PMstyleではこのような流れを
ビーイング・コンセプチュアル
と呼んでおり、ビーイング・コンセプチュアルを実現する思考法を「コンセプチュアル思考」と呼んでいます。
コンセプチュアル思考とは「論理」に+αとして、センスや発想、洞察、直観、決断などを加えた思考法です。
PMsytleではビーイング・コンセプチュアルを実現するためのセミナーを開催しています。
ビーイング・コンセプチュアルの入門セミナーは「コンセプチュアルスキル入門」です。「ビーイング・コンセプチュアル」の概要を理解し、コンセプチュアル思考の中核になる「本質」の扱い方を体験するセミナーです。
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
◆コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル ◆(7PDU's)
日時・場所:東京:2015年 07月 30日(木) 10:00-18:00(9:40受付開始)
銀座ビジネスセンター(東京都中央区)
京都:2015年 08月 04日(火) 10:00-18:00(9:40受付開始)
KYOTO de MEETING(京都市南区)
講師:好川哲人(エム・アンド・ティ コンサルティング代表)
詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_skill.htm
主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
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【カリキュラム】
1.概念的に考えて、具体的な行動をする
2.本質を見極めるスキル
3.洞察力を高める
4.応用力を高める
5.コンセプチュアルが行動を変える~ケーススタディ
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周囲で起こっている事柄や状況を構造的、概念的に捉え、事柄や問題の本質を見極めるスキル
だとしている。これは、提唱者であるロバーツ・カッツの定義を採用したものである。
ところが、この定義、「よく分からない」ということで、あまり評判がよくない。何かと、聞かれることが多くなってきたので、記事にしておく。
実はコンセプチュアルスキルを持ち出す前から、コンセプチュアルスキルに関する活動はしていた。
「センス」
である。
センスの定義もあるようでないのだが、例えば、一橋大学の楠木建先生によると、スキルではカバーできないものということになる。楠木先生は、会計やファイナンスはスキルでカバーできても、戦略策定はセンスでしかできないとおっしゃっている。
確かにその通りであるが、僕はもう少し広くというか、構造的に考えている。スキルによる活動のクオリティを上げる、あるいは成果を大きくするのがセンスだ。会計には会計なりのセンスが必要であり、戦略策定には戦略策定なりのセンスが必要だ。
コンセプチュアルスキルは、カッツの言葉でいうと、テクニカルスキルやヒューマンスキルによる業務の質を向上させるものである。
カッツは職位が上がるとコンセプチュアルスキルの重要性が増してくるといっているが、本質的には、職位が上がると上流で業務をしなくてはならない。上流の業務をするにはコンセプチュアルスキルが必要だということだ。
まあ、これをセンスだと言ってしまうと実も蓋もないので、あまり言わないようにしている。
IPMA Conference 2000の発表論文「Managing Projects Management Knowledge」の中に以下のような調査があります。
・プロジェクトから教訓を感じる 75%
・プロジェクトの教訓を覚えている 62%
・教訓を誰かに伝える 55%
・教訓を別のプロジェクトに適用する 25%
簡単にいえば、プロジェクトマネジャーの4人に3人はプロジェクトで何かの教訓を感じているのに、教訓を別のプロジェクトに適用する人は4人に1人にすぎません。つまり、半分のプロジェクトマネジャーは何か教訓を感じても、何もしていないということになります。
これはナレッジギャップの問題と呼ばれますが、なぜ、こんなことが起こるのでしょうか?いろいろな原因があると思われますが、根本的な問題として
別のプロジェクトへ適用しようとしたときにできない
という問題があります。
この問題の本質は、そのプロジェクトで起こった事象をそのまま伝えていることにあります。
コンセプチュアルスキルはその生い立ちも「マネジャーに必要なスキル」として提唱されたものだし、スキルとしても思考スキルの側面が強いので、おのずと人のスキルだと考えらている。
しかし、よく考えてみるとそうでもない。
たとえば、コンセプチュアルスキルの一つのスキルとして、抽象と具象を行き来してものごとを考えるというスキルがある。
実はこれはチームのスキルとして非常に大切なスキルである。これをフレームワークにしたのが、フィールドワークの方法として生まれたKJ法である。
KJ法では、まず、具体的な事象なり、現象なり、観察事実なりを片っ端から上げていく。そして、それをグルーピングし、抽象的なラベルを付ける。つまり、概念化するわけだ。そして、その概念に対して、さらなる観察事実はないかと考えたり、あるいは、経験的な事実はないかと考えてみる。新しい事実が出てくれば、もう一度、その概念を見直して、今の概念で適切かを検討する。チームでこの繰り返しをする、すなわち、チームで抽象と具象を行き来していることになる。
コンセプチュアルスキル講座では、いろいろな仕事をコンセプチュアルにするをテーマに「コンセプチュアル仕事術」シリーズのセミナーを提供しています。
第1弾のエンジニアに続き、第2弾として「プロジェクトマネジャー」の仕事術を取り上げました。
今、プロジェクトマネジメントの対象は、比較的、具体的な計画が立てやすいルーチン性の高いプロジェクトを中心に行われていますが、最近増えている
・不確実性の大きいプロジェクト
・規模が大きく、複雑なプロジェクト
では、確定的な計画を作ることが難しく、その中で成果を上げていくことが求められます。この方法としてPMstyleが提唱しているのが
「コンセプチュアル・プロジェクトマネジメント」
というコンセプトです。
◆仕組みは役立っていますか
みなさんの会社には業務を支援するためのいろいろな仕組みがあると思いますが、その仕組むは十分に役に立っていますか?
仕組みづくりをするときに難しいのは仕組みを決めることよりも、むしろ、その仕組みが役立つように機能することです。
たとえば、業務の計画をする仕組みを作ったとしましょう。仕組みを作ること自体である程度、業務が計画的になるといった効果は生まれます。しかし、業務が計画的になったからといって業務の成果が飛躍的に大きくなるとは限りません。
計画を作る能力は人によって異なり、非常に生産性が高くリスクにまで配慮した計画をする人もいれば、なんとか制約に収めただけ計画しかできない人もいます。一言でいえば仕組みを作ることによって最低限の計画の形はできますが、計画のクオリティは人によって異なります。
そこで、仕組みを使った業務のクオリティを上げるために必要なのが、コンセプチュアルスキルなのです。
PMstyleではコンセプチュアルスキルによる仕事のクオリティの向上を2つのステップで見ています。
コンセプチュアルな思考によって行動をコンセプチュアルに変え、行動を変えることによって業務のクオリティを高めるという2ステップです。