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2020年5月 1日 (金)

レジリエンス(回復力/再起力)を高める

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◆はじめに
 
緊急事態宣言も5月末までに延長になり、いよいよ、先が見えなくなってきました。PMstyleでも
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
というコンセプトを決め、本格的にオンライン講座を導入することになりました。
 
【お知らせ】公開講座の中止、およびZOOMセミナー開催について
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/04/zoom-067d.html
 
このような動きに対して、レジリエンス(resilience)とは何かという問い合わせも頂いており、また参考になりそうな本を教えてほしいという依頼もあり、レジリエンスについて簡単に説明するとともに、より詳しく勉強するために読むことをお薦めする本のご紹介をしたいと思います。
 

◆レジリエンスの広まり
 
レジリエンスは、元々はストレスとともに物理学の用語でした。ストレスとは「外力による歪み」であり、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われています。
 
その後、精神医学でも用いられるようになりました。精神医学では、レジリエンスは「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という意味で使われます。
 
さらに、2013年のダボス会議で国際競争力としてのレジリエンスが取り上げられ、それ以降、政治、経済、環境、技術、人材育成などさまざまな分野で使われるようになってきています。ビジネスやマネジメントの世界ではレジリエンスは「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」の意味で使われます。
 
日本で、ビジネスにおけるレジリエンスが注目されるようになったのは、100年「LIFE SHIFT(ライフ・シフト): 100年時代の人生戦略」で有名になったリンダ・グラッドソン教授が「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」という本でレジリエンスを議論したことがきっかけだと思います。この本については後で紹介します。
 
このようにレジリエンスにはいくつかの領域がありますが、この記事ではビジネスやマネジメントの視点からレジリエンスについて勉強するために読みたい本を紹介したいと思います。
 
 
◆レジリエンスのバイブル
 
まず、レジリエンスといえばこの本がバイブルです!

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アンドリュー・ゾッリ、アン・マリー・ヒーリー(須川 綾子訳)「レジリエンス 復活力--あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か」、ダイヤモンド社(2013)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012334/opc-22/ref=nosim
 
これは特に分野を限定せず、レジリエンスをシステムとして解説した本です。災害や大混乱によって破綻するシステムと安定を取り戻すシステムの違いは何か、急激な状況変化に適応できる組織や機関、システムはどうすれば構築できるかを、レジリエンスという概念を使うことによって説明した本です。
 
少々概念的ではありますが、まず、レジリエンスというのを正しく理解するためには、特定の分野での本を読むより、こういうアプローチの本を読んだ方がよいと思います。この本の後で出版された本を見ていると、大体、この本て少々されているシステム構築のスキームに包含されていると思われます。
この本が今回、紹介する中で、今、最も読んで欲しい本です。
 
 
 
◆レジリエンスを高めるために有用な3冊の本
 
さて、ではレジリエンスを高めるために有用だと思わエる本を3冊、紹介しましょう。

まず1冊目は上でも触れた「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」です。
 

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リンダ・グラットン(吉田晋治訳)「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」、プレジデント社(2014
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833420937/opc-22/ref=nosim
 
この本が議論しているのは、組織、地域、世界のレジリエンスを高めるための経営のあり方や、それお実現できるリーダー像とはどのようなものかという問題です。
 
この問いに対して、「世界においてもっとも重要な能力は『レジリエンス』である」という仮説の元に書かれています。リンダ・グラットソン自身がこの本は、「ワーク・シフト」の企業版だと述べているように、未来の世界を形づくる要因が、企業とそこで働く人々にそのような影響を及ぼすかが述べられています。特にこの中で述べられている企業文化の在り方は、コロナ後のマネジメントに非常に参考になるように思います。
 
 
2冊目は「FACTFULNESS」です。

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ハンス・ロスリング、オーラ・ロスリング、アンナ・ロスリング・ロンランド(上杉 周作、関 美和訳)「FACTFULNESS(ファクトフルネス) 10の思い込みを乗り越え、データを基に世界を正しく見る習慣」、日経BP(2019)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822289605/opc-22/ref=nosim
 
この本、2019年に日本、世界で大ヒットした本で、教育、貧困、環境、エネルギー、医療、人口問題などをテーマに、世界の正しい見方をわかりやすく紹介している本です。コロナのようなパンデミック後に元の世界に戻ることはないだろうというのが歴史の教えですが、これからどのような世界に向かえばよいかを考えるには非常に良い本です。
 
 
3冊目は、「OPTION B」です。

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シェリル・サンドバーグ、アダム・グラント(櫻井 祐子訳)「OPTION B(オプションB) 逆境、レジリエンス、そして喜び」、日本経済新聞出版(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/453232159X/opc-22/ref=nosim
 
この本は、日本で有名な2人の著者の共著です。一人は、「LEAN IN(リーン・イン) 女性、仕事、リーダーへの意欲」のシェリル・サンドバーグで、もう一人は「GIVE & TAKE「与える人」こそ成功する時代」(三笠書房)で知られるアダム・グラントです。
 
このワクワクするようなコンビが、失恋、挫折、人間関係のこじれ、仕事の失敗、突然の病、そして愛する人の死といった、人生を打ち砕く経験から回復するためには、具体的なステップがあり、それは自分で鍛えることができると述べています。
 
ということで、レジリエンスの本を4冊紹介しました。コロナ後に向けて、レジリエンスを高めましょう!
 
 
 

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