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PMOS3.0:プロジェクトマネジメントスキル Feed

2009年8月18日 (火)

リスクと課題の違い(1)

(2009/05/13)

◆リスクマネジメント
 
リスクマネジメント (Risk Management) とは、リスクを組織的にマネジメントし、ハ
ザード(危害 (harm) の発生源・発生原因)、損失などを回避もしくは、それらの低
減をはかるプロセスをいう。リスク・マネジメントとは各種の危険による不測の損害
を最小の費用で効果的に処理するための経営管理手法である。

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

リスクマネジメントを検索しますと、やはり、経営管理におけるリスクやファイナン
スの損失補償についてのお話が多いようです。

ところが、プロジェクトにおけるリスクとは、計画が予定どおり実行できず、プロジ
ェクトの結果に影響を与える不確実な事象のことを指しています。

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2009年8月 2日 (日)

プロジェクトマネジメントの成功確率を高める

段階的詳細化をシステマティックに行う(2007/01/31)

◆プロジェクトマネジメント 3つの抵抗

今でもプロジェクトマネジメントは難しいものだとか、あるいは、非現実的なものだとかといった捉えられ方をするのは珍しくありません。

なぜなのでしょうか?

多くの企業で、PMOがプロジェクトマネジメントの導入に当たって必ずといってよいくらい抵抗にあうことが3つあります。

(1)マネジメントドキュメント量への抵抗
(2)あいまいな状況での意思決定への抵抗
(3)マネジメント事項の多さへの抵抗

です。

(1)は圧倒的に多い抵抗なので、よくお分かりだと思います。こんなにたくさんのマネジメントドキュメントを書く時間はとれないという抵抗です。(2)はまだ多くのことが未決定の計画の段階で完璧な計画を作ることなど不可能だという抵抗です。
(3)はスケジュールと要員計画だけでも手を焼いているのに、WBS辞書だの、コミュニケーション計画だのとても作れないという悲鳴です。

いずれも一理ありますが、共通の誤解があります。

◆詳細的段階化はプロジェクトの基本中の基本

ちょっと脱線しますが、みなさんのほとんどの方がPMBOKの5つのプロセスを見られたことがあるでしょう。この中で、計画と実行とコントロールがループになっています。これはPDCAのサイクルだと思っている人が多いようです。確かに、広い意味ではPDCAサイクルなのですが、単純なPDCAのサイクルではありません。
PDCAサイクルは、計画をして実行をする。そして、レビューをし、是正をするというサイクルですが、これは改善をイメージしたものです。

ところが、プロジェクトマネジメントの計画、実行、コントロールがループになっているのは、部分的に計画してとりあえず、その計画を実行し、また、次のステップの計画を作り、実行するという繰り返しでプロジェクトの目標を達成することをイメージしています。これをプロジェクトでは、「詳細的段階化」といい、プロジェクトが最初から持っている性質のひとつだとされています。

ちなみに、このほかには

 ・有期性(はじめとおわりがある)
 ・独自性(そのプロジェクト固有のものがある。たとえば2つと同じものを作らない)

といった性質を並ぶものですが、なぜか、あまり段階的詳細化には注目されてきていませんでした。

もうお分かりですね。上に書いた3つの抵抗に共通の誤解とは、プロジェクト作業(開発作業など)に着手する前にすべて計画を作らなくてはならないという思い込みです。

それでなくてもプロジェクトの立上げは、プロマネはそのプロジェクトの内容の把握とか、ステークホルダとの話し合いとかで、仕事の集中する時期です。そこで、プロジェクトの完全な計画を作れといわれると、

「まだ、全部決まっているわけではないし、時間もないので、そんな計画は作れないし、使うかどうかも分からないコミュニケーション計画など論外」

と言いたくなる気持ちは分かります。

◆プロジェクトは登山、マイルストーンはハーケン、計画はザイル

そうではなく、段階的に詳細化をしていくという発想を持てば、話は全然変わってきます。登山をテレビで見たことのある方は、ハーケンを岩の割れ目や氷に打ち込み、一端の穴にザイルを通し、手がかりを確保しながら、登山する様子を連想してください。いままで、邪魔者に見えていた計画が、プロジェクトのゴールまで導いてくれるザイルのように見えてくるのではないでしょうか?

ハーケンはマイルストーン、ザイルはプロジェクト計画書です。

頂上まで登れるかどうかは、ハーケンを打つ場所にかかってきます。つまり、段階的詳細化をいかに行うかにかかってきます。しかし、段階的詳細化という概念は理解できでもなかなか実行できないのは登山と同じような難しさがあります。

◆セミナーのご案内

そこで、段階的詳細化をシステマティックに行う方法をご紹介するセミナーを開催します。このセミナーを受講していただくことによって、プロジェクト計画書を使った段階的詳細化ができるようになります。ぜひ、ご参加ください。

     http://pmstyle.biz/smn/keikakujissen.htm

2009年7月20日 (月)

プロジェクト計画書の作り方・活かし方実践編

2009年6月23日に会議室6で計画書の実践編のセミナーを開催しました。

段階的詳細化について、ブレーンライティングを使って、活発な議論が進みました。

どのタイミングでどの部分を詳細化するのか、それは何故かなど、KJ法を使って、計画上不明確なことを整理することで、だんだん、不明確なことが明確になってきました。

★セミナーの様子

 写真を撮り忘れました...

★アンケート(掲載をご許可いただいた方の)の紹介

段階的詳細について実践してみたい(S様)

直近のプロジェクトで本日の内容を応用したいと思います。(N様)

普段会社でやっていうのとちがう切り口で学習できたので勉強になりました(K様)

★お申込はこちらから。次回開催は9月17日の予定です。

http://pmstyle.biz/smn/keikakujissen.htm

鈴木道代

2009年7月19日 (日)

プロジェクトの計画・実行とそのポイント

2009年7月7日-8日とレゴを使ったプロジェクトマネジメントの演習中心のセミナーを開催しました。今回は2グループに分かれて、次のようなロボットをプロジェクトの成果物として完成していただきました。

もちろん、プロジェクトですので、計画を作成し、進捗管理をしながら、変更管理をしながら実行します。その中で、チーム内で、どのように問題解決をしたらよいか、報告は何をすべきかなどを皆さんで話し合って、最もよい方法を決めていただきます。

最後に振り返りの中で、何がポイントなのかを見つけます。

★セミナーの様子

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★アンケート(掲載を許可いただいた方)の紹介

 アンケートを書いていただく時間がなくなりました。

★お申込はこちらです。http://pmstyle.biz/smn/point.htm

次回開催は11月5日-6日です。

鈴木道代

プロジェクト計画書の作り方・書き方基礎編

2009年7月15日に「プロジェクト計画書の作り方・書き方基礎編」セミナーを開催しました。今回は、何とか2グループで運営することができ、やれやれでした。場所は会議室8でしたので、ちょうどよい広さ(どちらかと言うと十分広い)でした。

最初は、それぞれのグループで他己紹介をしていただき、内容に入っていき、各セッションごとの演習を最初は個人演習で、その後、グループごとにディスカッションをしていただきました。

また、、リスク識別にブレーンライティングの手法を使い、参加者全員で行っていただき、その後、グループ別にリスク計画を作成しました。

ブレーンライティングについては、こちら。http://pmstyle.biz/column/tool4.html

★セミナーの様子

20090715_1 20090715_2

★アンケート(掲載を許可いただいた方)のご紹介

計画することはわかっていても、なかなか実践できないので、セミナーで学んだことを元に、実践したいと思います。(中村様)

実業務と直結しない内容もありましたが、プロジェクトマネジメントの手法を学べたと思います。また、ブレーンライティングは参考になりました。会社で使ってみようと思います。(勝間様)

★お申込はこちらです。http://pmstyle.biz/smn/keikakukiso.htm

次回は11月19日です。

鈴木道代

2006年8月 7日 (月)

レゴで学ぶPMBOKプロジェクトマネジメント

■ レゴで学ぶPMBOKプロジェクトマネジメント
   ~ プロジェクトマネジメントの実行スキルを身につける

PMBOKやプロジェクトマネジメントのトレーニングでは、ケーススタディが当たり前になってきました。弊社でももちろん、ケーススタディーを中心にした研修をたくさん行っています。

しかし、ケーススタディはあくまでも机上のものですので、実感がわかない、やってみないとわからないという受講者の声も多いのも事実です。例えば、本当の意味でリスクを学ぶことはケーススタディやシミュレーションでは難しいものがあります。

そこで、小さなプロジェクトで実際にプロジェクト計画を作り、その計画に従って進捗をコントロールしながらプロジェクトを進めるというセミナーを開発しました。

20060719a1  レゴブロック(LEGOマインドストーム)を使ってロボットを組み立てる、というプロジェクト計画を作り、コントロールし、実行するセミナーです。

LEGOマインドストームは、レゴ社とMIT ( マサチューセッツ工科大学 ) の研究から生まれたグラフィカルなプログラムで、レゴブロックで組み立てたロボットを動かすことのできるキットです。

簡単なプログラムでロボットを動かすことができますので、フローチャート(流れ図)を見たことがある方であれば、すぐ理解し、使うことができますので、プログラミング未経験者でもまったく問題はありません。

最初の課題では、LEGOマインドストームに慣れるために、簡単なロボット(車)を作ります。

そして、「前進2秒、左スピン2秒、ジグザグ2回、右スピン2秒」の動作をさせるプログラムを作成し、ロボットにLego0418_12ダウンロードし、動かしてみます。

この慣れるという作業においても、プロジェクトマネジメント計画書を策定し、その計画書にしたがって、実施します。

その際の制約条件は、次の通りです。

・プロジェクトマネージャーを決める
・プロジェクトマネージャーは作業を担当しない
・作業は分担して行う

プロジェクトマネジメント計画書とは、プロジェクトを進めるうえでのプロジェクトマネジメント全体の方針などを決めて文書化する計画書です。

そして、PMBOKの知識エリアである、統合、スコープ、タイム、コスト、品質、人的資源、コミュニケーション、リスク、調達別のマネジメント方針も決めて文書化します。

この後には、新しい課題をプロジェクト憲章として提示し、プロジェクト計画を策定し、プロジェクトを実行していくという流れになっています。

【セミナーの内容】

1.LEGOマインドストームに慣れる
 LEGOマインドストームの機能やモジュールになれるため、簡単な課題1を実施しま

2.課題2の分析とスコープ定義
 プロジェクト憲章と成果物記述書で課題が与えられ、その課題2を達成するためのスコープ定義を行います
3.計画を作る
 スケジュール、要員計画、品質計画、予算計画、リスク計画、コミュニケーション計画を作成します
4.開発作業の実施(1)
 課題の設計を行います
 開発チームとプロジェクトマネジメントチームにわかれ、進捗管理をフォーマットを使って行います
5.開発作業の実施(2)
 LEGOによる課題の組み立てを行います
 開発チームとプロジェクトマネジメントチームにわかれ、進捗管理とリスクコントロールを行います
6.プレゼンテーションとディスカッション
 課題開発の結果のプレゼンテーションを行います
 振り返りを行い、セッション1~5で習得したプロジェクトマネジメントのポイントをまとめます

このように、プロジェクトを実施することに重点を置いていますので、実際にものづくり(ロボットを作る)をするプロジェクトを体験し、そして知識も習得できるような仕組みになっています。

このセミナーは従来の入門か応用、基本か実践かという軸ではなく、プロジェクトマネジメントの「実行力」を養う力をつけることを狙ったものです。実行に必要な知識を身に付けると同時に、実行方法を学ぶことができます。

過去に受講された方から、

> LEGOでロボットを組み立てるという小さなプロジェクトへのプロジェクトマネジメ
> ントの適用を体験することで、プロジェクトマネジメントのポイントが実感できた

と大変好評をいただいております。

過去のセミナーの様子が下の紹介ページにありますので、ぜひ、ごらんください。

◆お申し込み

お申し込み・詳細はこちら。

http://pmstyle.biz/smn/point.htm

2006年7月20日 (木)

プロジェクトマネジメント体験するセミナー

PMOスタッフとして、プロジェクトマネジメントの支援業務をしていると、プロジェクトマネジメントの知識を得る機会はあっても、プロジェクトマネジメントの経験をする機会はありません。でも、支援業務の中にも、経験しないと何を求められているかピンとこないものがあるというジレンマに悩むことになります。

Project1_1 そんなPMOスタッフの方に朗報です。

プロジェクトマネジメントオフィス社では、米国LEGO社のマインドストーム(R)を使って、実際にロボットを設計し、組み立てるプロジェクトを経験する研修を開発しました。

実際にプロジェクトチームを作り、プロジェクトマネジャー役が中心になってプロジェクト計画を作り、その計画に沿ってロボットの設計をし、組み立てをしていきます。リスクや調達、コミュニケーションの計画も作ります。

作業の際にはメンバーに進捗報告を求め、進捗管理と、コントロールをしていきます。リスクモニタリングも行います。

また、組み立てが終わった後には、レッスンズラーンドも行います。もちろん、使っていただくプロジェクトマネジメント手法はPMBOKです。

過去のセミナー参加者からは、

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小さなプロジェクトだけど、座学で学ぶのとは全然違ってリアリティがあるので、学んだことがすぐにでも業務の方で使えそう
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といった高い評価を戴いています。

プロジェクトマネジャーであれば、遅かれ、早かれ、プロジェクトマネジメントは経験します。しかし、PMOスタッフの場合、なかなかそのような機会がないまま、支援を進めていく必要があります。プロジェクトマネジャーに有用な支援を行うためには、小さくてもよいのでプロジェクトマネジメントの経験をし、プロジェクトマネジャーの立場を理解した支援をすることが必須だといえます。

この機会に、日本最大のPMコミュニティである日本プロジェクトマネジメント協会から認定され、共催された本セミナーのご受講をご検討ください。参加をお待ちしています!

もちろん、受講された方にはPDU(14PDU)を発行しますので、PMPの資格を持つPMOスタッフの方にもお奨めです。

 ◆レゴで学ぶPMBOKプロジェクトマネジメント
   ~ プロジェクトマネジメントの実行スキルを身につける
  講師:鈴木道代(プロジェクトマネジメントオフィス)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/lego.htm