PMstyle 2025年1月~3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Powered by Six Apart

2020年6月 2日 (火)

【お知らせ】PMstyle講座説明会(ZOOM開催)~レジリエンスを高める

Rejiri3

PMstyeでは、これまで「プロジェクトマネジメント」講座と「コンセプチュアルスキル講座」の説明会を別々に行っていましたが、アフターコロナに向けて合併した説明会を開催します。
 
テーマは「レジリエンス」です。レジリエンスは、本来、
 
「レジリエンスとはネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブであるが進歩、責任の増大など圧倒されてしまいそうな状況に、立ち向かい、克服し、元の状態にまで跳びはねていく力」
 
という意味で、受動的なものです。しかし、コロナからの復興の中で必要とされるのは、能動的なレジリエンスだと考えています。つまり、
 
 
「ネガティブな逆境、葛藤あるいはポジティブであるが進歩、責任の増大など圧倒されてしまいそうな状況に、立ち向かい、克服し、自らの選択で、安定して快適なゾーンを後にして、なにか新しくて未知なことに乗り出し、途中であきらめずにそれを成し遂げる力を指す力」
 
です。
 
興味を持たれた方は、以下のブログ記事をお読み頂ければと思います。
 
【PMスタイル考】第169話 能動的なレジリエンスを呼び起こす
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/05/post-72f7.html
 
「レジリエンス(回復力/再起力)を高める」
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/05/post-8843.html
 
【コンセプチュアル講座コラム】コンセプチュアルスキルを鍛えて、レジリエンスを高める
https://mat.lekumo.biz/ppf/2020/05/post-b8e2.html
 
PMstyleでは能動的なレジリエンスで、今までのやり方を後にして、新しいやり方を見つけ出し、そこに到達するというテーマに取り組みたいと考えています。
 
そのために、PMstyleは、コロナ対応としてZOOMセミナーを企画するに当たって、
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
というコンセプトを打ち出し、このコンセプトの元に公開講座をZOOM用に見直し、提供しています。
そこで、本説明会では、レジリエンスをテーマとして、
 
 
1.レジリエンスとは
2.<議論1>チームのレジリエンス
3.<議論2>組織のレジリエンス
という流れで、みんなでレジリエンスを高めるために何をすべきかを考えてみたいと思います。
共感頂ける方のご参加をお待ちしています。
 
詳細、申し込みは以下のURLからできます。
 
━【開催概要】━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 ◆PMstyle講座説明会(オンラインZOOM開催)◆
  日時・場所:【ZOOM】2020年 06月 18日(木) 14:00-16:00
   ※ZOOMによるオンライン開催です
  講師:好川哲人(プロジェクトマネジメントオフィス)
  詳細・お申込 http://pmstyle.biz/smn/conceptual_management.htm
  主催 プロジェクトマネジメントオフィス、共催:PMAJ
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【カリキュラム】                     
1.レジリエンスとは
2.<議論1>メンバーが働きやすいチームをどうつくるか
(休憩5分、雑談5分)
3.<議論2>どのようにして組織のレジリエンスを高めるか
4.PMstyle ZOOM講座の説明
5.アンケート、質問
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 

2020年5月11日 (月)

【PMスタイル考】第169話 能動的なレジリエンスを呼び起こす

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

Rejiri5

◆はじめに
 
コロナウィルスもだんだん、性格が分かりつつあるが、2か月くらい前には非常に不気味なもので、いつまで影響が続くか分からないような感じだった。そのころに、どういうスタンスを取ろうかと考えているときに、ふと思いだしたのがレジリエンスだった。
 
それで、何本かレジリエンスに関する記事を書いたのだが、それに対して反応はレジリエンスって、結局、置かれた境遇を如何に乗り切るかということだろうという反応が多かった。これは「もとに戻る」のがレジリエンスだという思い込みがあるからだ。
レジリエンスという英語の意味には、回復、復元、再起といった意味以外に、跳ね返り、弾力という言葉がある。レジリエンスに取り組む分野にもよるのだろうが、少なくともビジネスにおけるレジリエンスは跳ね返りや弾力といった意味の方が強い。
 
そこで、今回のPMスタイル考は、跳ね返りや弾力をイメージしたビジネスのレジリエンスという概念について思うところを述べてみたい。キーワードは倍返しだ。

続きを読む »

2020年5月 8日 (金)

【お知らせ】PMstyle5月~6月分の公開講座について

Rejiri3_3

すでにお知らせしていますように、PMstyleでは4月、および5月分の公開講座は、新しいコンセプト
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
の元で、提供する価値があると判断した講座のみをZOOMオンラインセミナーとして開催することになりました。
 
加えて、緊急事態宣言が5月末まで延長されたことを受け、6月の公開講座も同様の取り扱いをすることになりました。
 
ZOOMオンラインセミナーの基本的な構成は、7時間のオンサイトの公開講座を1日3.5時間の2日コースにしています。内容は、大きく変更したものと、ほぼオンサイト講座と同じものがあります。詳しくは各セミナーページをご確認ください。価格はオンサイトの公開講座の半額になっていますので、ぜひ、お試しください。
 
ZOOMオンラインセミナーの日程は以下の通りです。申し込みは各URLからできるようになっています。

続きを読む »

2020年5月 1日 (金)

レジリエンス(回復力/再起力)を高める

Rejiri3_3

◆はじめに
 
緊急事態宣言も5月末までに延長になり、いよいよ、先が見えなくなってきました。PMstyleでも
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
というコンセプトを決め、本格的にオンライン講座を導入することになりました。
 
【お知らせ】公開講座の中止、およびZOOMセミナー開催について
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2020/04/zoom-067d.html
 
このような動きに対して、レジリエンス(resilience)とは何かという問い合わせも頂いており、また参考になりそうな本を教えてほしいという依頼もあり、レジリエンスについて簡単に説明するとともに、より詳しく勉強するために読むことをお薦めする本のご紹介をしたいと思います。
 

◆レジリエンスの広まり
 
レジリエンスは、元々はストレスとともに物理学の用語でした。ストレスとは「外力による歪み」であり、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われています。
 
その後、精神医学でも用いられるようになりました。精神医学では、レジリエンスは「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という意味で使われます。
 
さらに、2013年のダボス会議で国際競争力としてのレジリエンスが取り上げられ、それ以降、政治、経済、環境、技術、人材育成などさまざまな分野で使われるようになってきています。ビジネスやマネジメントの世界ではレジリエンスは「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」の意味で使われます。
 
日本で、ビジネスにおけるレジリエンスが注目されるようになったのは、100年「LIFE SHIFT(ライフ・シフト): 100年時代の人生戦略」で有名になったリンダ・グラッドソン教授が「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」という本でレジリエンスを議論したことがきっかけだと思います。この本については後で紹介します。
 
このようにレジリエンスにはいくつかの領域がありますが、この記事ではビジネスやマネジメントの視点からレジリエンスについて勉強するために読みたい本を紹介したいと思います。
 
 
◆レジリエンスのバイブル
 
まず、レジリエンスといえばこの本がバイブルです!

4478012334

アンドリュー・ゾッリ、アン・マリー・ヒーリー(須川 綾子訳)「レジリエンス 復活力--あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か」、ダイヤモンド社(2013)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012334/opc-22/ref=nosim
 
これは特に分野を限定せず、レジリエンスをシステムとして解説した本です。災害や大混乱によって破綻するシステムと安定を取り戻すシステムの違いは何か、急激な状況変化に適応できる組織や機関、システムはどうすれば構築できるかを、レジリエンスという概念を使うことによって説明した本です。
 
少々概念的ではありますが、まず、レジリエンスというのを正しく理解するためには、特定の分野での本を読むより、こういうアプローチの本を読んだ方がよいと思います。この本の後で出版された本を見ていると、大体、この本て少々されているシステム構築のスキームに包含されていると思われます。
この本が今回、紹介する中で、今、最も読んで欲しい本です。
 

続きを読む »

2020年4月24日 (金)

【PMスタイル考】第168話 プロジェクトにおけるパーパスの探し方

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Purpose11

◆はじめに
 
第157話で「パーパス・ドリブンのプロジェクトマネジメント」という記事を書き、その中でパーパス(存在意義)について概要を説明した。
 
【PMスタイル考】第157話:パーパス・ドリブンのプロジェクトマネジメント
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/09/post-7444.html
 
パーパスの話をすると、雰囲気は分かるがどんなメリットがあるのかということをきかれることが多い。また、プロジェクトマネジメントにおいてパーパスと目的はどう異なるのかという疑問を投げられることも多い。
 
今回のPMスタイル考はこのあたりを明確にしながら、もう少し、パーパスについて掘り下げて考えてみたい。

続きを読む »

2020年4月16日 (木)

【LINE】PMstyle LINE公式アカウント登録者200名突破

PMstyleコーディネーターの鈴木道代です。

PMstyleが

・新しい公開講座
・イベントの企画や
・共有したいブログ記事
・共有したい一般情報
 
などのご案内をしようと解説したLINEアカウントの登録者が200名を超えました。感謝を込めて、期間限定キャンペーンを行います。内容、応募方法はLINEのPMstyleアカウントをご確認ください!

100_2

 
また、友だちに登録戴いた方に有料メルマガ「PM養成マガジン・プロフェッショナル」の記事を1ヵ月分、無料でお送りするサービスは継続して行っています(方法は友達登録時に送られるメッセージに記載されています)。
 
この機会にぜひ、ご登録ください!友達追加(登録)は次のいずれかの方法でできます。
 
 

続きを読む »

2020年4月14日 (火)

【お知らせ】公開講座の中止、およびZOOMセミナー開催について

Rejiri3_3

いつも、PMstyleの公開講座をご利用頂き、ありがとうございます。

全国にコロナウィルス感染に対する緊急事態宣言が発令され、先行きが不透明なため、とりあえず、PMstyleの4月~5月のすべての公開講座は中止させて頂きます。
 
代わって、いくつかの公開講座につきましてはZOOMで開催するために準備をしておりましたが、一段落しましたので、ご案内させて頂きます。
 
まず、一番、悩んだのはコンセプトです。コンセプトに入れたいキーワードはレジリエンス(「回復力」「復元力」または「弾力性」)です。これから2~3年はコロナの影響からの立ち直りの期間になると考えているためです。
 
これを普段提供しているサービスといかに結びつけるかを議論し、結局、コンセプチュアルスキルやヒューマンスキルが強化されればレジリエンスは高まるという結論を得ました。そこで、提供するPMstyle ZOOMセミナーのコンセプトを
 
「日常的な実践を振返り、整理し、強化し、レジリエンスを高める」
 
としました。
 
このコンセプトで、以下の4講座については準備が整いましたので、お知らせさせて頂きます。
 

 ・プロジェクトを成功させるステークホルダーマネジメント
                       (ZOOMm 05月21日、22日)
 ・コンセプチュアルスキル入門~本質を見極め、行動するスキル
                       (ZOOMm 05月14日、15日)
 ・クリティカルシンキング入門
                       (ZOOM  05月12日、13日)
 ・コンセプチュアル思考のポイントと活用 
              ~VUCA時代の思考法(ZOOM:05月25日、26日)
 
受講料はオンサイトセミナーの半額で、早割もありますが、個人申込割引はなしとしていますのでご注意ください。
 
コロナを自己成長のチャンスにするために、お役立ていただければありがたいです。
 
以下に各セミナーの概要をご紹介いたします。
 
 
 

続きを読む »

2020年4月13日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考:雑談2】パーパスを描き、不確実な状態に耐え、希望を見出すネガティブ・ケイパビリティ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 
 

Taeru_2

◆ネガティヴ・ケイパビリティとは
 
最近、注目され始めている概念に、「ネガティブ・ケイパビリティ」という概念があります。例えば、この記事の参考資料に上げている帚木蓬生さんの書籍はアマゾンの売れ筋でずっと3桁に入っています。
 
この概念はもともと、19世紀に詩人であるジョン・キーツが発見したものです。キーツがこの概念を生み出した背景には、以下のような詩人観があったとされます。
 
「詩人はアイデンティティをもたない。詩人は常にアイデンティティを求めながらも至らず、代わりに何かほかの物体を満たす」
 
つまり、詩人にはアイデンシティがなく、それを必死に模索するなかで物事の本質に到達する。その宙吊り状態を支える力こそがネガティヴ・ケイパビリティである、すなわち
 
「事実や理由を拙速に求めず、不確実さや不思議さ、懐疑のなかにいられる能力がネガティヴ・ケイパビリティである」
 
と指摘しました。
 
そして、この概念を第二次世界大戦に従事した精神科医ウィルフレッド・ビオンが精神医学の世界に持ち込みます。ビオンは
 
「精神医療においては精神以外では先の見えない患者に寄り添い続け、「いつか治るだろう」と耐え続ける必要がある。このため、生身の人と人が接する精神療法の場において、治療者が保持し続けなければならないのがネガティヴ・ケイパビリティである」
 
と説きました。
 
さらに、
 
「精神療法は「記憶」「欲望」「理解」のないところでこそ最も効果を発揮する。従って、自分の知識を頭のなかから消し去り、「患者をこうしたい」という欲望にとらわれず、我田引水のように患者を理解しようとしない。生まれたての赤子のように新鮮な心で、目の前の患者に接し、謙虚に耳を澄ますところから始めよ」
 
と述べています。
 
すなわち、ネガティブ・ケイパビリティゆえに、治療者は自分の特定の視点を離れて患者の心のひだに深く立ち入り、より高い次元で患者を理解し、精神療法の効果を最大限に発揮できると認識されるに至っています。
 
このような概念に対して、帚木さんはネガティブ・ケイパビリティは人間の本能に反する行為であると考えました。すなわち、人間は複雑なものをそのまま受け入れられずに、単純化やマニュアル化をしてしまう。答えがないものや、マニュアル化できないものは最初から排除しようとするという考えです。
 
一方で、このようにすると、理解がごく小さな次元にとどまり、より高い次元まで発展しません。その「理解」が仮のものであった場合、悲劇はさらに深刻になると考えます。だからこそ、宙ぶらりんな状態に耐えた先に、必ず深い発展的な理解が待ち受けていると確信し、耐えていく持続力を生み出すネガティブ・ケーパビリティが重要だと説いています。

これこそ、ネガティブ・ケイパビリティの本質だと考えられます。
 

続きを読む »

【コンセプチュアルスタイル考】第53話:正解のない問題を解決する抽象と具象の行き来

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【参考文献】
好川 哲人「コンセプチュアル思考」、 日本経済新聞出版社(2017)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4532320623/opc-22/ref=nosim
-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-=-
 

Tyusho1

◆抽象病と具体病
 
ブログ「コンセプチュアル・マネジメント」に掲載している「コンセプチュアル講座コラム」で、楠木建先生が山口周さんとの対談集 「仕事ができるとはどういうことか?」(宝島社、2019)で、
 
「抽象的な理解ほど実用的で実践的なものはない」
 
という発言をされたのを取り上げて共感するという記事を書いたところ、読まれた方(Aさんと表記)からコロナ問題を取り上げてかなり長いメッセージを頂きました。内容は後で触れますが、一言でいえば抽象的であることが実践的であるというのはよく分からないということでした(紹介することはご了解いただいています)。書いた記事はこちらです。
 
【コンセプチュアル講座コラム】「抽象的な理解ほど実用的で実践的なものはない」
https://mat.lekumo.biz/ppf/2020/02/post-9a1f.html
 
2020年3月に発刊された細谷功さんの新刊「「具体⇔抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問 (PHPビジネス新書)」(PHP出版、2020)で、細谷さんは抽象病と具体病という話をされていますが、まさに、具体病だと思います。
 
さて、細谷さんはこの本で、問題解決には以下の3つがあると指摘されています。
 
(1)具体→具体→具体・・・(表面的問題解決)
(2)抽象→抽象→抽象・・・(机上の問題解決)
(3)具体→抽象→具体・・・(根本的問題解決)
 
なかなか、的を得た命名だと感心しました。これは、楠木先生が「抽象的な理解ほど実用的で実践的なものはない」とおっしゃられているのと合致します。好川もコンセプチュアル思考の一つの軸として抽象と具象の行き来の軸を設定していますが、まさにこの指摘と同じ感覚を持っているからです。
 

続きを読む »

2020年3月27日 (金)

【PMスタイル考】第167話 失敗に対する認識を改める~機会コストが失敗コストを上回る時代

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Cost_2

◆はじめに
 
メールマガジン「PMstyle+」も本号で300号になるので、PMstyle考にもなにか少し大きな話を書いてみようと思ってたどりついたのが、失敗の話である。
 
日本でもアジャイルプロジェクトマネジメントが注目されだしたあたりから、失敗に対する評価を変えようという話をよく聞くようになってきた。実際に、そのような取り組みをして、ずいぶん失敗に寛容だなあと感じる組織もある。先日、ある知人から聞いた話だが、そのような取り組みの成果が出ていないという相談を受けた。曰く「失敗を許容するようなプロジェクト制度と評価制度を創ったのに、失敗が増えないし、イノベーションも生まれない」。
 
結構、同じような話を聞く。
 
なぜだろうかと考えたときに、失敗に寛大になるのは精神論で、必然がないと考えているリーダーが多いのだ。これは、失敗に対する「望ましくないこと」だという認識が変わっていないためだと思われる。
 
実はこの話は精神論ではない。そういう世の中になる節目にあるし、それを理解し、取り込んでいくことがVUCA時代に対応する必須条件でもある。
 
今回のPMスタイル考はこの話題を取り上げてみたい。

続きを読む »