PMstyle 2025年1月~3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Powered by Six Apart

2020年3月17日 (火)

【LINE】PMstyle LINE公式アカウント開設のお知らせ

Line_2PMstyleコーディネーターの鈴木道代です。

 
PMstyleのLINE公式アカウントができました。このアカウントでは、
 
・新しい公開講座
・イベントの企画や
・共有したいブログ記事
・共有したい一般情報
 
などのご案内をお送りします。
 
また、みなさまとの関係を創っていきたいとも思っていますので、お付き合いのほど、よろしくお願いします。
 
まずはあいさつ代わりに、友だちに登録戴いた方に有料メルマガ「PM養成マガジン・プロフェッショナル」の記事を1ヵ月分、無料でお送りします(方法は友達登録時に送られるメッセージに記載されています)。
 
友達追加(登録)は次のいずれかの方法でできます。
 
 

続きを読む »

2020年3月10日 (火)

【PMスタイル考】第166話 VUCAはP-D-Rでマネジメントする

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

Purpose5

◆リーダーの苦悩
 
6年前のPMスタイル考で、P-D-Rの記事を書いた。
 
 
これは、2014年に実施した公開セミナー
 
 
で話をしようと思って、事前に紹介しておきたいと思って書いた記事だ。この当時は、プロジェクト管理の分野かどうかはともかく、P-D-Rは2~3年のうちにPDCAに代わる考え方として日本でも普及してくると思っていた。
 
P-D-R Prep-Do-Review の略であり、バーバードビジネススクールのリンダ・ヒル教授が2011年に発表したものである(以下、PDRと表記する)。ちなみにリンダ・ヒル教授は日本では
 
ハーバード流 逆転のリーダーシップ」(日本経済新聞出版社、2015)
 
などのリーダーシップ論で知られているが、その研究の中で多くのリーダーは時間不足に悩まされていることに気がついた。上司としての仕事、例えば、目標達成への働きかけ、人材育成、チーム・ビルディング、ネットワークの構築と維持などをいつ行うのか、そしてその時間をどのように捻出するかは多くのリーダーの共通の悩みだった。
 
この問題に対して、リーダーたちは日常業務と管理業務を区別し、優先順位付け、権限移譲などといった手法で解決をしようとするのだが、なかなかうまく行かないのが実情である。

続きを読む »

2020年3月 5日 (木)

【PMstyleコラム】3,000人が実施しているPMstyleコンセプチュアルスキル診断

PMstyleプロデューサーの好川哲人です。

PMstyleコンセプチュアルスキル診断について共有しておきたことがあり、コラムを書きました。
 
 
◆コンセプチュアルスキル診断の概要
 

Skill_sindan

PMstyleコンセプチュアルスキル診断は、PMstyleで2015年から正式に運用を始めた診断で、PMstyleがコンセプチュアルスキルの提唱者である、ロバート・カッツのモデルをベースに発展させたコンセプチュアルスキルの診断を行うシステムです。2019年までで3000人強の方に実施して頂いています。
 
この診断では、25問の質問に答えることにより、コンセプチュアルスキルを思考軸のバランス行動の2つの視点から評価し、診断結果を表示します。思考軸としては、コンセプチュアルスキルに不可欠だと考えている
 
・抽象的/具象的 のバランス
・主観的/客観的 のバランス
・直観的/論理的 のバランス
・大局的/分析的 のバランス
・長期的/短期的 のバランス
 
の5つで、これらのバランスを評価し、診断しています。また、行動はコンセプチュアルスキルの高低によって違いが出てくる行動特性を評価するもので、
 
・構想
・計画
・問題解決
・意思決定
・対人
 
の5つの行動に注目して、どれだけコンセプチュアルスキルが高いかを診断しています。これらの2つの視点の評価から、最終的に10点満点のスコアで診断しています。
 
PMstyleコンセプチュアルスキル診断はこちらから実施できます。
 

続きを読む »

2020年2月26日 (水)

【PMスタイル考】第165話 成果物はプロジェクトの目的ではなく、目的実現の手段である

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

Syudan1

◆プロジェクトを目的だと考える人は意外と多い
 
前回、「プロジェクトは工場かアートか」という問題提起で記事を書いたところ、プロジェクトは目的なのかという意見を頂いた。今回のPMスタイル考はこの問題について議論したい。
 
 
プロジェクトを目的だと考えている人は意外と多い。分からなくはないが、結論をいえばそうではない。
プロジェクトは「成果物」を生み出すことによって、あるいは、「目標」を達成することによって、「何か」実現するために行う。「何か」がプロジェクトの目的であり、その実現の仕方は自由である。どのような目標を設定してもよいし、また、マネジメントもPMBOK(R)でもいいし、P2Mでもいい。極論するとマネジメントをしなくてもいい。
 

続きを読む »

2020年2月12日 (水)

【PMスタイル考】第164話 プロジェクトは工場かアートか

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 

Art

◆プロジェクト区分
 
これまでいろいろと試行錯誤してきた問題に、プロジェクトの性格つけがある。プロジェクトの性格の区分は、区分によってプロジェクトマネジメントの考え方や手法が変わってくるので、プロジェクトマネジメントの前提であり、ポイントだともいえるが、VUCA時代に適した区分はなかなか悩ましい問題である。
 
例えば、2011年に上梓した著書
 
プロジェクトマネジメントの基本」(日本実業出版社)
 
では
 
・業務革新プロジェクト
・機能別革新プロジェクト
・経営企画プロジェクト
 
と区分しているし、また、メルマガ等でよく使っているのは
 
・イノベーションプロジェクト
・改善プロジェクト
 
という区分である。VUCA時代を迎えて、これ以外にも何種類か区分の方法を試みているが、一長一短でこれというのがなかったのだが、最近、若宮和男さんが書かれた
 
 
を読んでいて、ひょっとするとプロジェクト区分の決定版になるのではと思ったのが、
 
・工場
・アート
 
という区分だ。この本ではプロジェクトについてこのような区分をしているわけではなく、もう少し大きく、パラダイムとしてこのような区分ができると主張している。これは、
「工場パラダイムは「おなじ」が価値になり、アートパラダイムは「ちがい」が価値になる」
という考え方だ。
 

続きを読む »

2020年1月28日 (火)

【PMスタイル考】第163話 OKRにおける目標と目的

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━    

Okr

◆MBOの限界
 
この数年、Googleやfacebookなど、シリコンバレーの成長企業が取り入れていることで話題になっている「OKR」について調べる機会があって、ウェブと調べたり、何冊か本を読んだりした。今回のPMスタイル考は、OKRの目的と目標、そしてパーパスとの関係について考えてみたい。
 
OKRとは、
 
Objectives and Key Results
 
の略称で、新しい目標管理の方法と位置付けられている。目標管理というとMBOと呼ばれるものが広く普及しており、大手企業であれば導入している企業が多い。MBOは、Management By Objectiveの略で、共通の目的を達成するための仕組みで、従業員が自律的に目標を設定することを基本としている。
 
しかし、実際にはあまりうまく行っていないケースが多い。
 
典型的なケースは、以下のように目標が形骸化しているケースだ。部下は期の初めに、その場しのぎの目標を立てる。上司は多くの部下の目標をみる必要があるので、精査せずに承認する。こういう設定をするので、目標の内容が曖昧だったり、不適切だったりする。半期が過ぎて人事評価としてフィードバックの要請があり、上司は部下の目標を覚えていないし、部下も目標設定したときとは状況が変わっており、目標が現実に合っていないことに気がつくというものだ。
 
MBOのObjectiveは目標であり、MBOを直訳すると、目標によるマネジメントということになる。実際、MBOの制度は目標によるマネジメントを目指しているわけだが、現実は形骸化をはじめとして、うまく行っていないケースが多い。なぜだろうか。
 

続きを読む »

2020年1月14日 (火)

【PMスタイル考】第162話:ワンチーム~本質は文化の構築

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Term2

◆ワンチームとは
 
昨年の流行語大賞は「ワンチーム」だった。このテーマはラグビーワールドカップで大活躍したジャパンが、ジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ就任後はじめての欧州遠征のチームを編成したときに、15年W杯代表が12人で、初代表は17人であり、新旧メンバーが混在する中で「一体感のある組織を目指そう」と選手らも加わって決めたものだという。
 
流行語大賞を受賞していからは、テレビ番組はもちろん、ビジネスの場でもこの言葉をよく耳にするようになってきた。これに対して、当事者のジャパンの選手たちは違和感もあるようだ。例えば、日本代表の堀江翔太選手は
 
「言葉を使えばワンチームになれるというわけではない。どういうふうにワンチームにするかが大事。中身をしっかり考えて使ってほしい」
 
というコメントをしている。今回のPMスタイル考は久しぶりにチームについて議論してみたい。
 
 

続きを読む »

2020年1月 6日 (月)

【PMスタイル考】第161話:「役に立つ」から「意味がある」へ

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Imi3

◆センスメイキング元年
 
2019年の第1号でセンスメイキングの話をした。
 
【PMスタイル考】第143話:ソリューションからセンスメイキングへ
https://mat.lekumo.biz/pmstyle/2019/01/post-8d6e.html
 
この記事では、クリスチャン・マスビアウが「センスメイキング」という著書で主張している、問題解決には問題を解決すること自体が「役に立つ」活動と、漠然とした課題に対して活動の「意味付け」をすることによって課題解決を図る方法があるという指摘を取り上げた。前者はソリューションと呼ばれ、後者がセンスメイキングであるが、マスビアウはこれからの時代は圧倒的に後者、すなわち、「意味付け」の方が重視されていくだろうとしている。
 
クリスチャン・マスビアウ(斎藤栄一郎訳)「センスメイキング」、プレジデント社(2018)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4833423065/opc-22/ref=nosim
 
2019年は1年、「役に立つ」から「意味あある」へという流れで、いろいろな記事を書いてきたが、2020年を迎えるに当たって整理しておきたい。

続きを読む »

2019年12月13日 (金)

【PMスタイル考】第160話:今の時代はスキルは5年で失われる、あなたならどうしますか?~コンセプチュアルに学習しよう

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Gakusyu

◆「応援される人間」になる
 
ネットニュースを見ていたら「今の時代はスキルは5年で失われる」ということを書いた記事を目にして、確かにそうだなと思った。
 
「スキルを極めても、技術革新で必要なくなることもある。今の時代、スキルは5年で失われる」
https://r25.jp/article/752115683827833856
 
この前提で、今後重要性が増すのが「応援される人間」になること、すなわち、「あの人と働きたい」「あの人が手掛けているサービスを使いたい」と思われるような存在になることが大切だとしている。
一つの例として、すし職人を上げている。

「高性能な寿司ロボットと、30年修行した寿司職人、どっちが握った寿司を食べたいか」と聞かれたら、ほとんどの人が後者を選ぶだろう。つまり、「寿司を握る」という機能は同じでも、修業を重ねた歩み、つまりは時間に意味を感じるからだ」という。
 
この議論自体は、ホリエモンが「寿司職人が何年も修行するのはバカ」という発言をしたのに対して、いろいろな人が反論した中によく出てきた主張で、どちらが正しいとも言えない議論だと思うが、今回考えてみたいのは、その前提になっているスキルが5年でなくなるとすれば、本当に「応援される人間」が有効なのかという問題だ。

続きを読む »

2019年11月14日 (木)

【PMスタイル考】第159話:マネジメントをコンセプチュアルにしよう

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/pmstyle/cat9747239/ 

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Management2

◆管理とマネジメントの違い
 
プロジェクトマネジメントが日本でも注目されるようになってきた2000年くらいには、それまでやっていた「プロジェクト管理とプロジェクトマネジメントはどう違うのか」という質問をよく受けたが、今でも管理とマネジメントはどう違うのかと聞かれることがある。英語では管理とマネジメントは、controlとmanagementであるが、辞書を引くとmanagementの日本語には管理という言葉があてられていることから混乱するのだろう。
 
当時からずっと言っていることが一つある。それは
 
「管理は見える化して何とかすること。マネジメントは管理に加えて見えないものを何とかすること」
 
だ。

続きを読む »