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2020年5月

2020年5月31日 (日)

今いる地点から、未知のB地点にたどり着くために

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エイミー・ウィテカー、山口周(電通 京都ビジネスアクセラレーションセンター編、不二 淑子訳)「アートシンキング 未知の領域が生まれるビジネス思考術 (ハーパーコリンズ・ノンフィクション) 」、ハーパーコリンズ・ ジャパン(2020)
 
 
 
お薦め度:★★★★★

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2020年5月19日 (火)

【読書リスト】2020年5月前半に読んだ本

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/books/read/
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紹介記事を書いた本
 
5月前半に書いた紹介記事は2冊です。
 
田坂 広志「直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書) 」、講談社 (2020)
https://mat.lekumo.biz/books/2020/05/post-0481.html
 
山口 周、水野 学「世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術」、朝日新聞出版(2020)
https://mat.lekumo.biz/books/2020/05/post-8f25.html
 
 
◆読んだ本
 
次に5月前半に目を通した本です。
 
例によって☆はこれから(いつになるかわかりませんが)書評を書きたいと思っている本です。★は評価です
 

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☆デイビッド・エプスタイン(中室 牧子解説、東方 雅美訳)「RANGE(レンジ)知識の「幅」が最強の武器になる」、日経BP(2020)(★★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822288773/opc-22/ref=nosim
※原著は、「RANGE:Why Generalists triumph in a Specialized world」。タイトルの通り、ジェネラリストトの優位性を述べた本。名著!
 
☆河南 順一「Think Disruption アップルで学んだ「破壊的イノベーション」の再現性」、KADOKAWA(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4046043911/opc-22/ref=nosim
※アップルのThink Diiferent活動の日本の責任者が書いた、アップルの破壊的イノベーションの方法論。読んでいて非常に楽しい。
 
高田旭人「ジャパネットの経営 東大卒2代目の僕がカリスマ社長の後を継ぎ大事にしてきたこと」、日経BP(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4296104918/opc-22/ref=nosim
※名著っていうか、高田さんの生き方が面白い!
 
☆坂井直樹「好奇心とイノベーション 常識を飛び越える人の考え方」、宣伝会議(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4883354954/opc-22/ref=nosim
※コンセプター坂井直樹さんの未来社会がもたらすものについて対談集。松岡正剛さん、猪子寿之さん、など一癖ありそうな8名が登場する。
 

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☆スティーブ・バッコルツ、トム・ロス、ウィルソン・ラーニング ワールドワイド株式会社( 小田 理一郎監訳、 東出 顕子訳)「成長企業が失速するとき、社員に“何"が起きているのか? 仕事に「働きがい」と「エネルギー」を取り戻す方法」、日経BP(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4822288870/opc-22/ref=nosim
※変化に直面した組織のエンゲージメントとリーダーシップを分析した本。いいタイミングで出てきた。

2020年5月13日 (水)

論理を超える思考法と直観

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田坂 広志「直観を磨く 深く考える七つの技法 (講談社現代新書) 」、講談社 (2020)


(Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B084G2CKV8/opc-22/ref=nosim
(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4065187958/opc-22/ref=nosim

お薦め度:★★★★★

 

  

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2020年5月 8日 (金)

解くことで価値が生まれる問題を創るには世界観が不可欠だ

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山口 周、水野 学「世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術」、朝日新聞出版(2020)

(Kindle)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/B085ZTZG9B/opc-22/ref=nosim
(紙の本)https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022516739/opc-22/ref=nosim

お薦め度:★★★★1/2

 

 

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2020年5月 1日 (金)

コロナ後に向けてレジリエンスを高めよう!

Rejiri3_2◆はじめに

 コロナ自粛で経済活動がどん底に落ちています。
 
まあ、考えようによっては、100年生きるとしても人生の中で唯一といってもよい経験でしょうから、糧になる時期だと思います。日本でも緊急事態宣言があと1ヵ月くらいは続きそうなな感じですが、オンライン飲み会やチャレンジでつながることに飽きてきたら、一人で本を読むのはいかがでしょうか?
 
ビジネス書の杜で取り上げたテーマはレジリエンス(resilience)です。コロナ後の回復はV字ではなく、U字になるとかという話もありますが、いずれにしてもレジリエンス(回復力)次第でしょう。早く、コロナ被害から立ち直るためにも個々の人がレジリエンスという概念を理解し、高めていきたいものです。
 

◆レジリエンスの広まり
 
レジリエンスは、元々はストレスとともに物理学の用語でした。ストレスとは「外力による歪み」であり、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われています。
 
その後、精神医学でも用いられるようになりました。精神医学では、「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という意味で使われます。
 
さらに、2013年のダボス会議で国際競争力としてのレジリエンスが取り上げられ、それ以降、政治、経済、環境、技術、人材育成などさまざまな分野で使われるようになってきています。ビジネスやマネジメントの世界ではレジリエンスは「困難な状況にもかかわらず、うまく適応できる力」の意味で使われます。
 
日本で、ビジネスにおけるレジリエンスが注目されるようになったのは、100年「LIFE SHIFT(ライフ・シフト): 100年時代の人生戦略」ですっかり有名になったリンダ・グラッドソンが「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」という本でレジリエンスを議論したことがきっかけだと思います。これについては後で紹介します。
 
このようにレジリエンスにはいくつかの側面がありますが、ビジネス書の杜では、ビジネスやマネジメントの視点からレジリエンスについて勉強するために読みたい本を紹介したいと思います。なお、この記事を書いている好川は、ビジネスの視点からしかレジリエンスの本を読んでいませんので、もし、別の領域でよい本があれば、是非、教えてください。
 
 
◆レジリエンスのバイブル
 
まず、レジリエンスといえばこの本がバイブルです!

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アンドリュー・ゾッリ、アン・マリー・ヒーリー(須川 綾子訳)「レジリエンス 復活力--あらゆるシステムの破綻と回復を分けるものは何か」、ダイヤモンド社(2013)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4478012334/opc-22/ref=nosim
 
これは特に分野を限定せず、レジリエンスをシステムとして解説した本です。災害や大混乱によって破綻するシステムと安定を取り戻すシステムの違いは何か、急激な状況変化に適応できる組織や機関、システムはどうすれば構築できるかを、レジリエンスという概念を使うことによって説明した本です。
 
少々概念的ではありますが、まず、レジリエンスというのを正しく理解するためには、特定の分野での本を読むより、こういうアプローチの本を読んだ方がよいと思います。この本の後で出版された本を見ていると、大体、この本て少々されているシステム構築のスキームに包含されていると思われます。
この本が今回、紹介する中で、今、最も読んで欲しい本です。
 

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【読書リスト】2020年3月~4月に読んだ本

バックナンバー https://mat.lekumo.biz/books/read/
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事情があって、ビジネス書の杜のブログ、FBページの更新が止まっていますが、そろそろ再開したいと思います。
 
とりあえず、3月、4月と読んだ本の紹介をしていませんので、紹介するところから再開します。あまり本を読めていないので数は少ないですが、結構いい本に当たっています。
 
例によって☆はこれから(いつになるかわかりませんが)書評を書きたいと思っている本です。なお、フェースブックでコメントしていない本によっては一口コメントをつけてあります。★は評価です。
 
 

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☆吉田幸司「「課題発見」の究極ツール 哲学シンキング 「1つの問い」が「100の成果」に直結する」、マガジンハウス(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4838730810/opc-22/ref=nosim
※哲学を課題発見のツールにしようと提案し、その方法をまとめた本。
 
 
高松 康平「筋の良い仮説を生む 問題解決の「地図」と「武器」」、朝日新聞出版(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/402331868X/opc-22/ref=nosim
※ロジカルシンキングの重要な課題である仮説の生成を適切に行うために、問題解決の地図と武器を持とうという考えで、地図と武器になる手法を紹介した本。
 
クロード・スティール(北村英哉日本語版序文、藤原朝子訳)「ステレオタイプの科学――「社会の刷り込み」は成果にどう影響し、わたしたちは何ができるのか」、英治出版(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4862762875/opc-22/ref=nosim
※社会心理学では有名な手法であるステレオタイプが、実社会では十分に認識していない。その理由を、「差別」と「偏見」と混同されやすいことにあるとし、独特の視点からステレオタイプの意義と取り扱いについて論じた本。
 
ガブリエル・ワインバーグ、ローレン・マッキャン(小浜 杳訳)「超一流が実践する思考法を世界中から集めて一冊にまとめてみた。」、SBクリエイティブ(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4815604428/opc-22/ref=nosim
※思考法を選択、結果想定、タイムマネジメントなど9つのジャンルに分け、それぞれについて著名なリーダーたちの思考法を紹介している。
 
☆羽田康祐 k_bird 「問題解決力を高める「推論」の技術」、フォレスト出版(2020)(★★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4866800615/opc-22/ref=nosim
※独特の視点により、洞察、予測と検証、アブダクションについて解説し、それらの組み合わせによって推論力を高める方法を示している。ロジカルシンキングができる人にも新たな発見が多数あるだろう。
 
細谷 功「「具体?抽象」トレーニング 思考力が飛躍的にアップする29問」、PHP研究所(2020)(★★★★)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4569845991/opc-22/ref=nosim
※細谷さんのテーマである具体と抽象の行き来に関する新刊。今回は多くの問題を準備してあり、考えながら思考スキルが身につく一冊になっている。
 
☆山口 周、水野 学「世界観をつくる 「感性×知性」の仕事術」、朝日新聞出版(2020)(★★★★1/2)
https://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4022516739/opc-22/ref=nosim
※両者の書籍はほとんど読んでいるので特に新しさは感じなかったが、話がかみ合わない部分があって、その議論がなかなか、興味深かった。

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