【セレクト3】ブレークスルー(2011年10月)
ビジネス書の杜の新しい企画として、毎月(あるいは不定期に)、3冊、テーマを決めてビジネス書をセレクトして、お奨めするという企画を始めます。枠として、しばらくは
【1】新刊(2~3ヶ月以内に出版された本)
【2】ベストセラー(直近の1年くらいにベストセラーになった本)
【3】定番(ビジネスマンの間で長く読み継がれている本)
の構成にしようと思っています。
では、今月の3冊です。今月のテーマは「ブレークスルー」です。
【1】新刊
トム・ピーターズ(杉浦 茂樹訳)「エクセレントな仕事人になれ! 「抜群力」を発揮する自分づくりのためのヒント163」、阪急コミュニケーションズ(2011)
トム・ピーターズは経営のあり方に対して、絶大な影響を与えています。現在、多くの企業が目指している経営スタイルは1980年代に彼が示唆してたものだといっても過言ではないと思います。
一方で、そのような経営を前提にした個人のあり方やプロジェクトのあり方についても多く言及しており、その集大成ともいえるのが本書です。
【2】ベストセラー
安宅和人「イシューからはじめよ―知的生産の「シンプルな本質」」、英治出版(2010)
問 題解決(課題解決)の新たな定番になりつつある一冊。イシューという新しい切り口で提案する問題解決方法は、今の新しいことをしなくてはならないマネジメ ントで使うには適しており、その意味で、いまさら問題解決の本でもと思うビジネスパースンにもぜひ、読んで欲しい本です。
【3】定番P.F. ドラッカー(上田 惇生訳)「イノベーターの条件―社会の絆をいかに創造するか (はじめて読むドラッカー (社会編))」、ダイヤモンド社(2000)
ドラッカーの指摘していた「ニューソサエティ」はいよいよ、現実のものになってきています。その中で求められる人材「イノベータ」はどうあるべきでしょうか。ドラッカーの半世紀にわたる思考をそのような視点から整理した本です。
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