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2009年9月11日 (金)

マネジメントの本質について考える機会を貰う【ほぼ日読書日記 2009年9月10日】

この問題をここまではっきりと論じられるのは、宮崎学氏しかいないのだろう。

談合は文化である

浮気は文化であるというより、もっと深い。

談合撲滅も一種の思考停止である。深い意味をあまり考えることなく、悪であることを前提にものを考えるのは危険というのを教えてくれる本。

4396613431 宮崎 学「談合文化論」、祥伝社(2009)

たとえば、公共工事に無駄がある。無駄のうち、職人やリーダーの育成に寄与している部分は少なくない。無駄があるから人を育てることができる。これは、これまでの日本社会では紛れもない事実だったと思う。

談合をなくして、無駄をなくす。税金の使い道はただされる。そこで、無駄を押さえたもので、職人の育成の施策を実施する。透明性は上がる。これが果たして税金の使い方として効果的なのかというと疑問が残る。

談合は汚職と絡んで目の敵にされるようになってきた。この問題のもっとも官僚主義的な解決方法が談合防止法である。

地方分権がいよいよ、本格化してきた。行き過ぎた中央集権で、この50年くらいの間に地域コミュニティは崩壊した。地域に限らず、官僚主義はコミュニティを崩壊する。これは歴史が物語っている。談合もコミュニティである。官僚政治と決別が期待できる今、この問題はもう一度考えてみる価値があるのではないかと思う。

だいぶ前だが、プロジェクトマネジメントの研修をしている講師が不用意に談合はプロジェクトマネジメントであると発言して、その会社から出入り禁止になった。プロの講師としては、談合という言葉で思考停止をすることは踏まえておくべきだと思うので、このこと自体に同情の余地はないが、思考停止をきた企業は間違いなく、プロジェクトマネジメント力が落ちていくと思う。プロジェクトの中で、談合の持つ意味を考えてみることは、悪いこともでもないし、ましてや、法律違反でもない。

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