経営にとって大切なことを学ぶ【ほぼ日読書日記 2009年7月4日】
先週の水曜から、アクセス25%くらい増えている。参照元のURLで、目立ったのが、「kazuyomugi.cocolog-nifty.com」(笑)。勝間さんの「まねる力」について日記で触れたところ、書評リストの中に入っていたためと思われる。
過去にも何回か同じような事件があったが、だいたい、10%前後で、25%アップは素直にすごい。勝間本ならぬ、勝間力だなあ。
はい、この話題はここまで。今日は経営にとって大切なものを学ぶ上でとてもよい本を2冊読んだ。
源明 典子「現場の「知恵」が働く チームイノベーション (スコラ式風土改革)」、日本経済新聞出版社(2009)
言ってしまえば、スコラの宣伝本である。3つの事例とその事例に関連の深い彼らの理論が簡潔に解説されている。
ところが、読んでいておもしろいし、興味深いので引き込まれるように読んだ。もちろん、著者の方の筆力もあるのだと思うが、やっぱり、スコラコンサルティングの取り組んでいる活動は的を得ているというのが何よりの理由だろう。
たいへん、参考になった。
もう一冊。一方で、こういう価値観もある。
ジェームズ・キルツ、ロバート・ローバー、ジョン・マンフレーディ(高遠 裕子訳)「大事なことだけ、ちゃんとやれ!―ゼロ成長企業を変えた経営の鉄則」、日本経済新聞出版社(2009)
ジェームズ・キルツは、ナビスコ、ジレットなどのCEOとして有名な名経営者。経営の基本だけを忠実にやれば成功することを主張した本。まさに、原理を貫く経営である。
いろいろな価値観の企業があり、その価値観を大切にした経営をする。だからマネジメントはおもしろい。
ただ、一つ言えることはいいとこ取りをしないことだろう。というと、ベストプラクティスというのを否定しているのかとよく言われるが、ベンチマーキングをするからベストプラクティスが意味がある。ベストプラクティスを「お話」として聞いてきて、とりあえずやってみようというのは、日本人の好むマネジメントスタイルだが、そんなやり方でなんとかなるほど、あまい状況ではない。
この両方の本で書かれていることで共通しているのは、部分的にでも書かれていることをやってみようかと思わせるようなインパクトのある内容だということだ。
同時に、徹底することによって初めて成果が生まれるということだ。
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