仕事が楽しくなる【ほぼ日読書日記 2009年7月12日】
日曜日なので、何冊か、新刊書に目を通した。
プロフェッショナルサービスのファームの新規ビジネスの獲得を、広告業界をモデルにしてまとめている。探査(獲得の事前設計)、接触(見込み顧客へのアプローチ)、提案を経て、「恵みの雨」を降らせるまでの一連のプロセスを、読者に「プレゼン」するような語り口で書いてある。構成はかなり、卓越していると思う。コンセプチャルでありながら、ポイントは具体的なところまで落とし込まれていて、説得力がある。
クリーブ・ラングトン、ロッド・モリソン (イラスト)(東急エージェンシーナレッジセンター訳)「新規ビジネス獲得は、蜜の味 (NY流「勝てるプレゼン」の極意)」、東急エージェンシー; 初版(2009)
営業でなくても、ナレッジワーカーであれば、読んでおいて損はない。
さて、もう一冊、むちゃくちゃよい本。
上田 信行「プレイフル・シンキング」、宣伝会議(2009)
「働くこと」は「楽しい」を実現するための方法を書いているのだが、大上段に振りかぶった話し出はなく、局面局面で、どうすれば、楽しくなるかのアイディアを提供している。究極のポジティブシンキング本。
よい本に当たる日は、本当に当たる。3冊目。
棚橋 弘季「ひらめきを計画的に生み出す デザイン思考の仕事術」、日本実業出版社(2009)
この本もなかなか、優れもの。プロデュース思考の佐々木さんが「プロデュース」という言葉は、手垢がついているとよく言われているが、デザインという言葉もそうだと思う。そのような手垢をきれいにしながら、デザインの価値を発見させてくれる本。コンセプチャルな記述が多いので、少し格闘が必要だが、格闘する価値はあるな。
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