失敗をマネジメントする【ほぼ日読書日記 2009年6月25日】
今日は久しぶりのナイトセミナー。「プロジェクトマネジャーの秘密」というシリーズセミナーの第1回で、多少、ぎこちない感じもあったが、なかなか、楽しかった。
終わったあと、さすがに本を読む気にならなかったが、寝る前に1冊。
中尾 政之「創造はシステムである 「失敗学」から「創造学」へ」、角川グループパブリッシング(2009)
僕が大学院を出て入ったのは、三菱重工長崎研究所の制御研究室というところだったのだが、こういうことをよく言われていたなと懐かしかった。失敗を恐れるな、小さな創造を積み重ねよ。この考えは当時の研究開発マネジメントの基本だったような気がする。
日本の企業ってこれで結構イノベーションを起こしてきたんだよなあ。千三つを嫌う文化である組織が多いのは間違いない。ただ、それが、失敗しないようにするというのとはちょっと違う。失敗をマネジメントできるというのは、結局のところ、創造しているってことなんだと思う。失敗をマネジメントするシステムは、創造をするシステムでもある。
TRIZがまさにそうであるように、「創造はシステムである」という考え方は世界的なのではなだろうか。
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