影響力の武器のハウツー編はいいぞ!【ほぼ日読書日記 2009年6月23日】
いろいろとあって、次の読者プレゼントに予定している書籍「チームの生成と開発」の吉村さんのセミナーに参加。インパクトのセミナーなので、ちょっとわくわくしながら参加したが、さすがって感じでした、はい。アクティビティ(プロジェクト)は楽しめた。
それにしても、6割くらいは女性で、研修担当。チームマネジメントってそういうテーマであることを実感。
夜、ロバート・チャルディーニの「影響力の武器」の続編をやっと読んだ。
N.J.ゴールドスタイン、S.J.マーティン、R.B.チャルディーニ(安藤 清志監訳、高橋 紹子訳)「影響力の武器 実践編―「イエス!」を引き出す50の秘訣」、誠信書房(2009)
名著「影響力の武器」もこうなってしまうと、ハウツーものになるが、読んでいて気持ちいいのは、「仮説」として扱っていること。
日本の出版物のように、著者が言いたい放題という感じの書き方ではない。仮説の根拠も説明されているし、かりに、これがロバート・チャルディーニの著作ではなくても、十分に読む価値はあると思える。
内容そのものよりも、思考プロセスの方が楽しめるかもしれない。
ついでに、日記を書けなかったので、さかのぼっておく。
6月22日(月曜日)に東京に来る新幹線で読んだ本。
杉野 幹人、内藤 純「コンテキスト思考 論理を超える問題解決の技術」、東洋経済新報社(2009)
非常に参考になった。コンテンツに対して、コンテキストだというのは若干違和感があるが、そんなことはどうでもよく、思考法としておもしろい。ロジックを超えるということで、いろいろな思考法が提案されているが、本命の一つではないかと思う。3Sというフレームも使えそうな気がする。
それから、もう一冊。鈴木有香さんの「コンフリクトマネジメント」が新装になった。鈴木有香さんはセミナーが抜群によいという話を聞くが、この本はイマイチだったという感想を述べる人が多い。理論とトレーニングが中途半端なのだと思うが、今度の本は、かなり、トレーニングの要素を強化している。その意味でセミナーに近づいたのかもしれない。お奨めです。
鈴木 有香「人と組織を強くする交渉力-コンフリクト・マネジメントの実践トレーニング」、自由国民社(2009)
それから、さらにさかのぼり21日の日曜日。いま、話題にブラックスワンの上下巻を一気に読む。おもしろかった。こういう本がミリオンセラーになるって、どういう国なんだろうと思った。日本でそんなにたくさん売れるような気はしないなあ。
ナシーム・ニコラス・タレブ「ブラック・スワン―不確実性とリスクの本質」、ダイヤモンド社(2009)
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