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2009年5月11日 (月)

オペレーショナルエクセレンスは時代遅れなのか【ほぼ日読書日記 2009年5月10日】

知人にもらったので、とりあえず、読んだが、予想外におもしろかった。

岩淵明男「躍進 日本オラクル 全社最適化戦略」、出版文化社(2009)

たまたま、昨日にローランド・ベルガー会長の遠藤功さんのセミナーをやり、オペレーショナルエクセレンスが重要だって話をしてもらったが、もう、マネジメントエクセレンスの時代らしい。

ただ、トヨタとかみていると、マネジメントエクセレンスを追いかけるあまりに、オペレーショナルエクセレンスを忘れてしまって、ひっくり返った感が強い。

井上 久男、伊藤 博敏「トヨタ・ショック」、講談社(2009)

数ヶ月前にこの本を読んだときに、何が一番トヨタショックだったかというと、山のような在庫を作ったという話。会社なのでいいときも悪いときもあるし、自動車のような耐久財は景気の影響を受けやすいのもわかる。

ただ、1兆の利益想定が赤字になるというのは尋常ではないので、何が起こっているか気になっていたが、なんと、在庫があるのだとか。トヨタって、ジャストインタイムが売りの会社じゃなかったのか、、、オーマーゴッ。

両立は難しいんだろうなあ。とりあえず、遠藤さんのいうように日本はオペレーショナルエクセレンスを追いかけるべきなのかもしれないなあ。

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コメント

コメントありがとうございます。

営業ですか、いいですね。最近、僕が追いかけている「プロデュース」に関係が或話でしょうか?

トヨタという会社に興味があるわけではありませんが、起こっていることは非常に興味深いです。今回、もっとも注目すべきことは、ホンダは在庫の山を抱えていないと報道されていることではないかと思います。

2つ思うことがあって、ひとつは、SCMの需要予測がバーチャル化しているのではないかと思われます。特に米国。お金がバーチャルに動く中で、モノだけリアルで動くという構図は考えにくいものがあります。モノもバーチャルに動かしていく必要があり、SCMの中では需要のレバレッジをかけているのではないかと思われること。

もうひとつ、ジャストインタイムの背景には製品力があったはずです。そんなにトヨタの車に乗ったことがないので比較は難しいですが、キャッシュフローの問題の裏に、製品競争力そのものが無くなっているのではないかという気がなんとなくしています。

MIMです
先生にはお伝えしておりませんでしたが、実は7ヶ月前より営業出向しております。景気が悪く開発費がカットされたから・・・と世間は見ますが、タイミングが合ってしまった故だけで、大いなる目的があります。内緒です。

さて、弊社もT社様のジャストインタイムを真似したラインが売りでしたが、在庫の山。
ココで判ったことは、「工程はすぐ止められるけど人はすぐ解雇できない」というジレンマ。結局人員を清算するまでの期間、作り続けた方が経済合理性があったのでしょう・・・。

もともと正社員を委託社員に変えたのは、攻め(増産)よりも守り(減産)に強いためだったはずですが、清算期間である2~3ヶ月を越えるスピードで経済状況が変わったら対応できないことがはっきりしました。。。

なので通常在庫+3ヶ月位は仕方なかったのかな?と感じました。
まず製造人員から清算始めるのは道理とは思いますが、その慣性に対しては・・・。生産近くに従事してない方からはどう思われたのでしょうか?

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