【ほぼ日 読書日記】2009年3月7日
日本ではなぜか、「対話」がコミュニケーションの話になる。サーバントリーダーシップが支援型リーダーシップだという話になる。まったく、検討外れではない。しかし、似て非なるものだ。
日本がグローバルスタンダードというが、欧米で認められていることに染まる必要はないと思う。しかし、本質を求めることなく、わかるところだけとるといういいとこ取りは感心しない。
また、一冊の名著が英治出版の手で翻訳された。そんなに簡単に読める本ではないが、苦労して読む価値はある。今日、やっと読み終えた。
マーガレット・ウィートリー(東出顕子訳)「リーダーシップとニューサイエンス」、英治出版(2009)
同じ装丁で、4冊目になる。もちろん、装丁だけではない。
デヴィッド・ボーム(金井真弓訳)「ダイアローグ 対立から共生へ、議論から対話へ」、英治出版(2007)
ジョセフ・ジャウォースキー(金井壽宏監修、野津智子訳)「シンクロニシティ 未来をつくるリーダーシップ」、英治出版(2007)
ロバート・グリーンリーフ、ラリー・スピアーズ(金井壽宏監修、金井真弓訳)「サーバントリーダーシップ」、英治出版(2008)
この4冊の中では、僕はこの本が一番印象深いし、意義があると思う。キャリアのせいかもしれない。
複雑系は、結局のところ、一過性のブームで終わってしまったが、この本は日本の社会に何か変化をもたらすのだろうか?
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