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2009年3月30日 (月)

【ほぼ日 読書日記】2009年3月29日

今日は軽く、新書を2冊。

1冊目。

竹内 薫(嵯峨野 功一構成)「理系バカと文系バカ」、PHP研究所(2009)

ブログの読者の人は関東の人が多いのではないかと思うが、関西が日本に誇るローカルの情報番組は、

「たかじんのそこまで言って委員会」(読売)
「ムーブ!」(朝日)

の2つ。

「ムーブ!」は平日の16時くらいからやっていた情報番組(春の番組改編で終わってしまった、残念!)。「ムーブ!」の中に、「サイエンスコーナー」というのがあって、「宇宙エレベーター」などの話題をしている。

そのコーナーの担当がこの本の筆者竹内 薫さん。たいへん、おもしろいコーナーなので、この本も期待しながら読む。

なぜ、こんなネタフリをしたかというと、ムーブではなんで、「宇宙エレベーター」なんてやっているんだと昔から思っていた。もっといえば、サイエンスコーナーがある情報番組など、NHK以外にないだろう。

その秘密がこの本を読んでわかった。「ムーブ!」のディレクターには2人も理系がいたらしい。

この本にも書いてあるし、結構、複数の人から聞いた話だが、アメリカのメディアには、結構、理系の人がいる。だから、「ナショナル・ジオグラフィック」といったすばらしい番組ができる。日本にはいないから、文系人間が自分の頭で考えて、興味のないネタは絶対に取り上げない。ゆえに、薄っぺらな番組しかできないっていう話。

そうだなあって思うよなあ。

今、読者プレゼントをしている高橋さんからシステムシンキングの本ができるときの編集エピソードを聞いた。紹介記事にも書いているが、システムシンキングの柱はロジックと時間変化である。前者は因果ループというツールで扱い、後者はトレンドグラフというツールで扱う。後者はそんなものかいても誰も興味持たないからという理由で、詳細説明はすべて没になったらしい。まさに、この本で指摘されていることだ。

ただ、このように見ることそのものが、この本で指摘されている理系の特徴、文系の人をワンランク下にみているってことかもしれない(苦笑)。

竹内さんの話も戻るが、関西の人以外だとこっちの方が有名か。このベストセラーの筆者のサイエンスライターです、はい。

竹内 薫「99・9%は仮説 思いこみで判断しないための考え方」、光文社(2006)

「理系バカと文系バカ」は、おもしろかったのであとで紹介記事を書こう。

もう一冊。

山田 日登志「自分で考える社員のつくり方」、PHP研究所(2009)

大野耐一の直系の弟子だという山田 日登志さんの本は、なんとなく、買うし読んでしまう。基本的にそんなに話の幅にレパートリーがあるわけではないので、どうしても、同じ内容の看板の掛け替えっぽい。

今回の本、ちょっと興味を持ったのは、なぜ、トヨタがトヨタショックと呼ばれるような経営の失敗を引き起こしたかを知りたいと思っているから。

残念ながら、あまり、ヒントはなかったな。「時には立ち止まって考えることが必要だった」という以前から持っている仮説を覆すようなものは見つからなかった。

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