【ほぼ日 読書日記】2009年2月19日
東京駅の大丸の地下で、まい泉のお弁当を買って、近くの栄松堂書店で、単行本1冊と、新書3冊を購入。
マックス・ウェーバー(中山 元訳)「職業としての政治 職業としての学問」、日経BP社(2009)
有名な名講演2本。もともと、別の本として岩波から出ていた本をまとめた1冊。「職業としての学問」大学のとき、就職しようか、研究者になろうかと迷っていた時期に、恩師の先生のすすめでは4~5回読みなおした。
必ずしも理解したとはいえなかったが、今、改めて読んで見ると、マックス・ウェーバーが言っていることはよくわかる。研究者にならなくて正解だと改めて思った。
もう1本の「職業としての政治」は初めて読んだ。1921年の講演らしいが、今と全く構造が変わっていないのはちょっとびっくり。政治家は一度は読むべき本だな。
2冊目。
PHP総合研究所「エピソードで読む松下幸之助」、PHP研究所(2009)
感動した!これを抽象化した話にしてしまうと、単なるノスタルジア、高度成長期のよき時代の話ということになると思う。
が、読んでいてまったくそう思わない。もし、今、僕が「パナソニック」の社員で、社長が松下幸之助であったら、間違いなく感極まり、幸之助信者になるだろう。
物語というものの持つ力かもしれないし、松下幸之助の神髄がそう思わせるのかもしれない。いずれにしても、企業は人である限り、このように思えるというのはすごいことだなあとつくづく思った。僕も技術者であるので、これを言われたら泣くなと思う話がいくつかあった。
PM養成マガジンプロフェッショナルのPMサプリという企画で、時々、幸之助の言葉をサプリとして取り上げるのだが、そのときは反応が大きい。よくわかる。
【追加】
事務所に戻ったらアマゾンから、リチャード・フロリダの新刊きていたので、ぺらぺらめくっていたら、予想以上におもしろかったので、読み切ってしまった。
リチャード・フロリダ(井口 典夫訳)「クリエイティブ都市論―創造性は居心地のよい場所を求める」、ダイヤモンド社(2009)
前作の「クリエイティブ資本論」の方がおもしろいとは思うが、「クリエイティブクラス」よりははるかにイメージが沸く。重要な概念だけに、この状況は返す返すも残念だ。
やっぱり、日本人にマクロ分析から入るようなアプローチは向かない。やっぱり、現場重視だよなあ。ダイヤモンドのメインの顧客は違うのか?
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