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2008年12月23日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年12月22日

23時くらいから読書。前にこの日記にスピリチュアルのことを書いたら、知人の澤田さんという方がセレンディピティというキーワードを教えてくださった。ちょっと違うイメージで捉えていたので、とりあえず、勉強を決意。2冊買っておいた本を一挙に読む。

宮永博史「成功者の絶対法則 セレンディピティ」、祥伝社(2008)

まあ、よくこれだけ事例を集めたなというのが読後の感想。雑然としているが、これをセレンディピティという概念の表現のためにやっているとしたら、たいした編集力だ。セレンディピティを「やってくる」と称し、「気まぐれな小人さん」だと比喩しているのは共感。

読んでいてふと気になったのは、この本は事例を飛ばして読んでみると面白いのではないかということ。もう一度、読むときにはこれもやってみることにしよう。

沢泉 重一「偶然からモノを見つけだす能力―「セレンディピティ」の活かし方」、角川書店(2002)

こちらは入門書。語源とか、いろいろと基本事項が書いてあって役にたつ。が、そんなに深くないので、タイトルに対しては期待はずれ。宮永先生の本のほうが面白そうだったので、後回しにしたのが失敗。沢泉さんの本を最初に読めば、宮永先生の本の感じ方も違っていたかもしれない。

セレンディピティという話は現場指向の日本人は大好きだというのは良く分かる。ただ、マネジメントの中に組み込んでいかないと単なる現場の話で終わってしまう。それは組織文化なのかもしれないし、仕組みなのかもしれない。あるいは人材育成なのかもしれないし、ナレッジマネジメントなのかもしれない。

このあたりの議論を尽くすべきだと思うが、技術系の人が注目している概念のようなので、そういう体系化は難しいのだろうなあ。これこぞ、日本型のMOTに格好のテーマだと思うが、、、

最後に紹介してくださった澤田さんへのメッセージ。

この話は科学的な話だと思います。実験計画法の発想の原点にはこのような話があって、それをさらに合理化するにはどうしたらよいかと考えたときに、アルゴリズムではなく、マインドセットを変えようというのが、セレンディピティという話だと理解しました。これ自体は面白い話だと思いますが、スピリチャルには結びついていかないのではないかと思います。ただ、小人のメタファがあるように、そこに何らかの精神性があるのかもしれません。その点も含めて、今後も興味を持ってみていきたい分野です。

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