20+1の悪癖を修正するコーチを受けよう!
マーシャル・ゴールドスミス、マーク・ライター(斎藤 聖美訳)「コーチングの神様が教える「できる人」の法則」、日本経済新聞社(2007)
お薦め度:★★★★★
1 極度の負けず嫌い。
2 何かひとこと価値をつけ加えようとする
3 善し悪しの判断をくだす
4 人を傷つける破壊的コメントをする
5 「いや」「しかし」「でも」で文章を始める
6 自分がいかに賢いかを話す
7 腹を立てているときに話す
8 否定、もしくは「うまくいくわけないよ。その理由はね」と言う
9 情報を教えない
10 きちんと他人を認めない
11 他人の手柄を横取りする
12 言い訳をする
13 過去にしがみつく
14 えこひいきする
15 すまなかったという気持ちを表さない
16 人の話を聞かない
17 感謝の気持ちを表さない
18 八つ当たりする
19 責任回避する
20 「私はこうなんだ」と言いすぎる。
これはエグゼクティブ・コーチとして全米ナンバーワンといわれ、ジャック・ウェルチのコーチもしたマーシャル・ゴールドスミスが指摘する、リーダーとしての能力を発揮できなくする対人関係に関する20の悪癖である。
さらに、ゴールドスミスは21番目の悪癖で、
21 目標に執着し過ぎる
という悪癖も指摘する。
この21のうち、ひとつでも当てはまっていれば、ぜひ、この本を読んでほしい。自らのコーチングで、これらの悪癖を修正し、リーダーとして能力を発揮するための方法を極めて具体的に書いている。
その方法とは
・フィードバック
・謝罪する
・公表する。宣伝する
・聞く
・「ありがとう」と言う
・フォローアップ
・フィードフォワードを練習する
の7つである。
これを見てよくあるコーチングの話だと思った人は、4、6、10、11はきっと該当していると思われる(笑)。確かに、コンセプト自体はコーチングでよくある話なのだが、その深さが違う。すごいものだと思った。
さらに、この本のすごさはそのあと。自分を変えるときのルールということで、コーチング効果の持続について述べている。そして、最後は、悪癖を修正した上で、部下にどのように接するかという問題で終わっている。
この本を読み、実践できた人は確実に、B級管理職から、A級マネジャーに変身できるだろう!
<独り言>
最近、5つ星を連発しているなあ、、、まだ、書評を書いていないものも1冊ある。まあ、よい本にあたっているということか、ポジティブに考えよう!
目次
はじめに この本の使い方
セクションI 成功で厄介なこと
1 エグゼクティブ・コーチとは何か
2 成功した人ほど、変化を嫌う理由
セクションII あなたをトップの座から遠ざける20の悪癖
3 「やめること」の大切さ
4 20の悪い癖
5 21番目の癖――目標に執着しすぎる
セクションIII どうすればもっとよくなれるのか
6 フィードバック
7 謝罪する
8 公表する。宣伝する
9 聞くこと
10 「ありがとう」と言う
11 フォローアップ
12 フィードフォワードを練習する
セクションIV 「自分を変える」ときの注意すべきポイント
13 「自分を変える」ときのルール
14 部下の扱い方
結び あなたの現在地はここ
謝辞
付録
訳者あとがき
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