楽しくないプロジェクトは成功しない
米光一成「仕事を100倍楽しくするプロジェクト攻略本」、KKベストセラーズ(2007)
お奨め度:★★★1/2
「ぷよぷよ」のクリエーターが書いたプロジェクト論。どうすれば、クリエーターの仕事が楽しくできるかをロールプレイゲーム風に書いている。
内容的には、トム・ピーターズの「セクシープロジェクト」に近い。
トム・ピーターズ(仁平和夫訳)「セクシープロジェクトで差をつけろ! (トム・ピーターズのサラリーマン大逆襲作戦 <2>) 」、阪急コミュニケーションズ(2000)
クリエーター向けだが、書いてあることは全てのプロジェクトに共通することではないかと思う。
・チーム編成の考え方と運用
・ミーティングを使ったパフォーマンスの向上
・アイディアの引き出し方と、マネジメント
・リーダーシップのあり方
など、特に、チームマネジメント分野の話が多いが、非常に参考になることが多い。
トム・ピーターズの本を読んでも同じことを感じるのだが、プロジェクトというのは仕事である。仕事を楽しくやるということを考えないで、動機を高めるといったプロジェクトマネジメントの考え方はナンセンスだろう。
そんなことを改めて考えさせてくれる一冊である。プロジェクトリーダーに限らず、楽しく仕事をしたいと思っている人はぜひ読んでみてほしい。
目次
第1部 創造(枠を取っ払う、馬鹿はメモをとらない ほか)
第2部 売り込み(あなたがもらえる時間は三分、メタファーは万言にまさる ほか)
第3部 実行(口に入る大きさに切ろう、試作に狂え ほか)
第4部 退場(餅は餅屋、後継者を探そう ほか)
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