ビジョンマッピング
吉田 典生「ビジョンマッピング やる気を創る技術」、PHP研究所(2006)
お奨め度:★★★★
吉田典生さんというと、斬新な視点からの人材育成論が印象的である。たぶん、最も多くの人が読んでいるのは
吉田典生「なぜ、「できる人」は「できる人」を育てられないのか? 」、日本実業出版社(2005)
吉田典生「 「できる人」で終わる人、「伸ばす人」に変わる人」、日本実業出版社(2006)
の2冊ではないかと思うが、この本は、これらの本の本質が何かを明確に教えてくれる一冊である。
展開の中で、いまもっとも大切な「ビジョンマッピング」へ落とし込む。その具体的な手法と意義をつかみ、自分に応用できることを目的に書かれている。
ある自動車販売代理店で生じた危機からの再生物語をネタにして
危機―会社が消える
出発―何のための仕事なのか
火種―生命力の源
接続―意味づける力
連携―協働する場
促進―ギャップを埋める
共創―一枚の絵を全員で描く
管理―変わらない姿勢で変え続ける
の流れの中で、「思い」がいかに凄い力を持つかを説こうとしている。ストーリー仕立てで、かつ、簡潔に書かれているので、ポイントが手に取るように分かる。
「仕事が面白くない」、「部下にやる気がない」、「組織力をもっと高めたい」といった悩みを持つマネジャーにお奨め。
目次
危機―会社が消える
出発―何のための仕事なのか
火種―生命力の源
接続―意味づける力
連携―協働する場
促進―ギャップを埋める
共創―一枚の絵を全員で描く
管理―変わらない姿勢で変え続ける
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