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2006年11月 1日 (水)

日産のダイバーシティマネジメント

488759504201 西澤正昭「コーチングが組織(ダイバーシティ)を活かす」、ディスカヴァー・トゥエンティワン(2006)

お奨め度:★★★1/2

日産のゴーン改革の重要な一端をに担った人材育成、組織変革について、担当責任者であった西澤正昭氏がまとめた本。

取り組みの全体像も興味深いが、この本のテーマでもある、その活動の中のポイントになるところで、コーチングがうまく機能しているのが興味深い。猫も杓子もコーチングといった風潮が見られるが、組織としてコーチングを導入するときには、何に使うかが大切であることを実感させられる一冊だ。

日産改革のポイントになったのがダイバーシティマネジメント。その担い手であるリーダーにゴーンが求めたことは

(1)リーダーは戦略を立てること

(2)戦略を誰にでも分かるようにシンプルに伝えること

(3)戦略実行のための組織をつくり、そのメンバーをモチベートしながら最大のアウトプットを出すこと

の3つである(著者によると、このリーダーシップの一番の実行者はゴーン氏自身だとのことだ)

そして、このダイバーシティーリーダーシップを浸透させるためにリーダーにコーチング研修を実施し、組織内に展開していった。これが日産改革を支えたというのがこの本の筋書きであり、その具体的な取り組みが書かれている。

コーチングに関わらず、組織マネジメントに関わる人であれば興味深く読めると思う。ただし、書けないのかもしれないが、取り組みの事実の羅列的な部分があり、どのように変わったかという点がぼんやりしている。その意味で、変革ゴールのイメージを探しているような人にはあまり役に立たないかもしれない。

目次

プロローグ コーチングとの出会い
第1章 日産の改革
1.日産復活までの軌跡
2.日産流マネジメントを理解する4つのファクター
 1クロス・ファンクショナル・チームの結成
 2全組織をグローバルな三軸マトリックス組織に再編成
 3利害対立をポジティブに活かす、ヘルシー・コンフリクトという概念
 4危機意識とトランスペアレンシー

第2章 日産のダイバーシティとリーダーシップ

1.日産のダイバーシティ
 1人的側面とマネジメントの側面から見た日産のダイバーシティ
 2ダイバーシティ組織をどうマネジメントするのか
2.日産流マネジメントプロセス
 1リーダーが実行すねき3つのプロセス
 2リーダーに求められるコンピテンシ-とマネジメントプロセスの関係
3.日産流リーダーシップの目指すもの
 1現場におけるコミュニケーションの変化
 2ダイバーシティの本質

第3章 日産の人財開発戦略

1.日産の人財開発戦略
 1次世代のリーダーの育成に取り組む
 2管理職のマネジメントスキル向上
 3一般層の専門性の向上とキャリア開発支援
 
2.日産のコーチング研修
 1コーチング研修導入の背景
 2研修開始までのプロセス
 3いよいよ研修開始
 4コーチング研修への評価ともたらされた効果

第4章 私のコーチング体験

1.第一期 危機からの脱却とビジョン・メイキング
2.第二期 部下の個性と組織能力を引き出すコーチング
3.第三期 プレゼンス・マネジメント

第5章 ラーニングカンパニーを目指して

1.マネジメント・インスティテュートの設立
2.「日産ウェイ」の次世代への伝承

エピローグ
あとがき

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海外の車のCMも、キラリと光るもの多いです^^せまっ!せまっ!って感じからの対比が、日産のティーダがめっちゃ広く感じる〜♪ [続きを読む]

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