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2006年10月 4日 (水)

堀紘一流リーダーシップ開発論

456964579801 堀紘一「実践的リーダーシップの鍛え方」、PMP研究所(2006)

お奨め度:★★★

堀紘一さんは尊敬するビジネスパーソンの一人だ。実務家としての顔を持っているためだと思うが、評論家のような大胆な発言をするにも関わらず、有言実行しているように見える。特に彼のリーダーシップ論は注目している。3年近く前に出版された

447836052909リーダーシップの本質―真のリーダーシップとは何か」、ダイヤモンド社(2003)

が、本としてはどうかなと思いながらも、内容には非常に共感できたので、今回の書籍も早速購入して読んでみた。今回の著作は前著よりはよくまとまっている。堀氏率いるドリームインキュベータの考え方を使いながら、ご自身の考えるリーダー論を語られている。

ちなみに、ドリームインキュベータでは、5つの採用条件があるそうで、これがおおむね、堀氏の考えるリーダーの資質だと考えてよいのだと思う。

・地頭がよい

・学習能力がある

・素直かつ謙虚である

・好奇心が旺盛である

・攻撃力がある

共感できる。今回の本でもやはり、リーダーシップの育成についても書かれている。今回の本の中ではここが非常に実践的であり、ぜひ、多くの人に読んでほしい。

一例を挙げると

・人生の長期計画を立てる

・5つの自分

・異質の人と付き合う

などが並んでいる。どれを読んでもなるほどと納得できる内容である。

目次

序章 真のリーダーが求められる時代(社長と会長のリーダーシップ
リーダー待望とリーダー受難のねじれ現象 ほか)
第1章 リーダーシップの根源(秘書からいわれた「リーダーの資格なし」
「社長」というより「兄貴分」の意識だった ほか)
第2章 人を育てる極意(なぜ大学生にリーダー論を説いたか
実学なくしてリーダーシップは学べない ほか)
第3章 「人間力」の磨き方(ベンチャーが成功するための三要素
「人間力」=「能力」+「人間的魅力」 ほか)
第4章 理想的な組織のつくり方(欧米と日本のリーダーに差がついた理由
欧米の経営者は「選抜されたエリート」 ほか)

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