製品開発力と事業構想力
DIAMONDハーバード・ビジネス・レビュー編集部「製品開発力と事業構想力」、ダイヤモンド社(2006)
お奨め度:★★★★
製品開発力と事業構想力という日本の企業に今欠けている2大要素を取り上げた論文集。
このシリーズはハーバードビジネスレビューの論文をテーマ別に編集したものであるが、このテーマでは記憶に新しいところでも破壊的イノベーション、オープンマーケットイノベーション、イノベーションファクトリなど、さまざまなインパクトを与えるコンセプト論文を掲載しているだけあり、非常によいできである。この分野で活動している人であれば、一冊持っておいて損はない本だ(もちろん、どの論文も読めば参考になる)。
個人的には、この本に採録されている中では、第6章のステファン・トムクとエリック・フォン・ヒッペルの「R&Dを顧客に転嫁する事業モデル」が一番好みである。
ただ、製品開発力と事業構想力といいながら、事業構想力の方に比重がかかっている。それだけ、この分野のクオリティペーパが多いということなのだろうが、ちょっと寂しい部分もある。
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目次
第1章 新商品戦略:バリューチェーンの選択
第2章 イノベーションの潜在価値を評価する法
第3章 イノベーション・ファクトリー:知を創発する組織への転換
第4章 オープンマーケット・イノベーション
第5章 埋もれた技術の市場化戦略
第6章 R&Dを顧客に転嫁する事業モデル
第7章 破壊的イノベーションを事業化させる法
第8章 成功の悪魔
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