風が吹けば桶屋が儲かる...か?
ロバート・グーラ(山形浩生訳)「論理で人をだます法」、朝日新聞社(2006)
お奨め度:★★★1/2
過激なタイトルがつけられているが、交渉術の本だと考えてよい。
日本では、「風が吹けば桶屋が儲かる」という論理があるが、この手の論理を集めた本。読んでいて大変面白い。山形浩生氏による翻訳というのもいい。非常に日本語がウィットに富んでいる。
この本の主張は「論理的な正しさ」と「内容の正しさ」は違うということ。政治家、セールスマン、コンサルタント、宗教家などの腕はこの差で決まるという。確かにそうである。他の商売はよくわからないが、コンサルタントは、論理的な正しさが必須で、ある意味でこの本に書いてあるように論理を悪用しないと成功しない。
目からうろこの一冊。
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