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2006年3月

2006年3月 6日 (月)

サーバントリーダーシップに注目!

479663934909lzzzzzzz 高橋佳哉、村上力「サーバント リーダーシップ論」、宝島社(2004)

お奨め度:★★★

日本で初めてサーバントリーダーシップ論を本格的に論じた本。

リーダーシップはただでも、「おばけ概念」であり、いろいろな解釈が成立し、正体不明である。ましてや、そこにサーバントという概念が入ると、複雑を極める。この本の内容は好川の考えるサーバントリーダーシップとは異なる部分があるが、この本としては、きちんと論として整合が取れた書き方がされている。

サーバントリーダーシップの書籍としては、この他では、

456963774409lzzzzzzz ジェームズ・ハンター(石田量訳)「サーバント・リーダーシップ」、PHP研究所(2004)

こちらは小説仕立て。仕事と私生活で挫折した一人の男が、修道院で伝説的なリーダーに出会うところから話は始まる。この男が、リーダーに感化され、部下に生きがいを持たせ、やる気を引き出すリーダーになっていく話。

どうも、宗教的イメージが付きまとってしまう。サーバントリーダーシップが日本でイマイチ理解されないのはこの点にあるのだろう。

同じく小説形式で、

482011691609lzzzzzzz ケン・ブランチャード、フィル・ホッジス、ビル・ハイベルス(小林薫訳)「新・リーダーシップ教本―信頼と真心のマネジメント」、生産性出版(2000)

という本もある。こちらは、上の本よりも、もっと宗教色がある。ただし、もし、その部分をうまく処理氏ながら読めるのであれば、この本が圧倒的にお奨め!1分間マネージャーのケン・ブランチャードの作だというのも、楽しめる。

もうひとつだけ紹介しておこう。

489361341309lzzzzzzz アレグザンダー・ベラルディ(広岡結子訳)「「いい人」だけがビジネスで成功する―得るためにはまず与える サーバント・リーダーシップという考え方」、はまの出版(2002)

という本がある。この本はさまざまなサーバントリーダーについて書かれている本である。必ずしも理論的な背景は明確ではないが、タイトルにあるとおり、得るために、まず与えるという行動の実践者の成功について紹介している。面白い本である。

ただし、若干、道徳くさい。

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2006年3月 1日 (水)

Energy, Energize, Edge, Execution

447836087109lzzzzzzz_1 ジェフリー・クレイムズ(沢崎冬日訳)「ジャック・ウェルチ リーダーシップ4つの条件」、ダイヤモンド社(2005)

お奨め度:★★★★

ジャック・ウェルチのリーダーシップ論について詳細に解説するととにに、そのようなリーダーシップのチェックや、習得方法について議論している。

ウェルチのリーダーシップ論は4Eといわれており

Energy

Energize

Edge

Execute

の4つである。この本ではこれを4つの条件を読んでいるが、これらを含みつつ、ウェルチの考えるリーダーのコンピテンシーを明確にしている。たとえが

・強力なリーダーは誠実な人格者である

・強力なリーダーはビジネスの能力と洞察力を持っている

・強力なリーダーはグローバルに考える

・強力なリーダーは顧客中心主義である

・変化を歓迎し、官僚主義を軽蔑する

・優れたリーダーはコミュニケーション能力が高く、相手に共感できる

・真のリーダーは効果的なチームを構築する

・最も優れたリーダーは組織の目標の実現に集中する

・最も優れたリーダーは大きなエネルギーを持ち、他人の行動を刺激する

・協力なリーダーは「伝染性の情熱」を持っている

・偉大なリーダーは実現し、結果を出す

・最も優れたリーダーは自分のやることを愛している

予断だが、楽天の三木谷社長のリーダーシップ論は、自分が元気であり、社員を元気にすることだそうだ。つまり、Energy&Energize である。

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