モチベーションマネジメントの決定版
デビッド・シロタ(スカイライトコンサルティング訳)「熱狂する社員 企業競争力を決定するモチベーションの3要素」、英治出版(2006)
お奨め度:★★★★
モチベーションの源泉を体系的に分析した本。非常に面白いし、参考になる。何よりもすばらしいのは、膨大な調査を元に書かれていること。本書は、世界各国、総計250万人もにおよぶビジネスパーソンへの取材に基づいて書かれている。
取材の対象には、IT企業のエンジニア、大手製造業の社員、大好きだった職を失ったビジネスマン、パートタイム労働者、経営管理に日々頭を悩ます管理職、ボタン工場の職人など、本当にさまざまな職業の人、さまざまな立場の人が含まれている。
このためか、えっと思うような指摘も多い。マネジャーの方の頭をやわらかくするにももってこいの一冊だと思う。
この本の結論はタイトルにあるように、企業の競争力の源泉になるモチベーションの要素が、公平感・達成感・連帯感の3つであるという、聞けば当たり前の結論である。しかし、その結論(理論)に含まれる要素は非常に説得力があり、モチベーションマネジメントの決定版と言ってよい1冊だ。
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