コンピテンシーを開発する
JMAMコンピテンシー研究会、古川久敬「コンピテンシーラーニング―業績向上につながる能力開発の新指標」、日本能率協会マネジメントセンター(2002)
お奨め度:★★★
古川久敬先生が中心に行われたコンピテンシーの研究会のレポート。第2部、第3部はさほど、目新しくはないが、第1部のコンピテンシー学習の概念提案は一読に値する。
コンピテンシーを学習することとはどういうことかということを研究論文的にまとめ、フレームワークの提案をしている。学習方法ではなく、学習によるコンピテンシーの変化について言及したうえで、学習方法に関する提案をしている点が説得力があって、非常に興味深い。
もう少し、具体的に知りたいという人には、こちらの本がお奨め。
高木史朗(ニッコンアセスメントセンター編)「コンピテンシー評価と能力開発の実務―成果主義時代の人材アセスメント手法と展開方法」、日本コンサルタントグループ(2004)
こちらも実務書というレベルではないが、コンピテンシーをベースとした評価および能力開発について、概念、定義、手法等を網羅的に解説しているので、コンピテンシーラーニングよりはもう少し具体的なレベルで、頭の整理はできる。
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目次
コンピテンシー―新しい能力指標
第1部 コンピテンシーラーニング(コンピテンシーの学習
コンピテンシーラーニングの実践
実証研究:コンピテンシーとライフイベントとの関連)
第2部 コンピテンシーモデルの構築(コンピテンシーモデル論
コンピテンシーモデル構築と活用)
第3部 コンピテンシーの理論(コンピテンシー概念の変遷
実証研究:コンピテンシーと業績との関係性
実証研究:心理特性と業績およびコンピテンシーとの関係性)
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