リーダーのためのとっておきの1冊
石田淳(小阪裕司監修)「リーダーのためのとっておきのスキル」、フォレスト出版(2005)
お奨め度:★★★★
石田淳(小阪裕司監修)「リーダーのためのとっておきのスキル」、フォレスト出版(2005)4894512130
株式会社ウィルPMインターナショナルの石田氏が、自らのマネジメント理論である「IS行動科学マネジメント」についてまとめた書籍。
IS行動科学はパフォーマンスマネジメントの一種であるが、コンセプトも理解しやすく、非常に実行しやすい点がすばらしい。
書籍としては、最初にマネジメントに対する問題提起をし、それを解決するのがIS行動科学マネジメントであるという構成になっている。提起されている問題そのものはよく言われいていることが多いが、それらをある程度体系的にまとめている。これはあまり類を見ないのではないかと思う。行動科学のマネジメントにおけるカバー範囲が広いということの証でもあろうが、この部分だけでも一読に値する。
行動科学はマネジャーにとっては必須科目である。行動科学といえば必ず出てくる
「行動科学の展開―人的資源の活用」
https://mat.lekumo.biz/books/2005/04/post_1baf.html
といったバイブルもあるが、結構、難解である。また、パフォーマンスマネジメントについても、
「行動分析学入門―ヒトの行動の思いがけない理由」
https://mat.lekumo.biz/books/2005/10/post_22a9.html
といった読みやすい書籍があるが、体系が結構大きいので全体が把握できない部分も多い。このような分野をコンパクトにまとめ、独自の理論体系として纏め上げているので、非常に実用的である。マネジメントに悩むマネジャーには何度も繰り返し読んで欲しい1冊である。
第一章 マネジメントの『本当の問題』は?
第二章 マネジメントの常識は間違いだらけ
第三章 社員がみるみるやる気を出すとっておきのマネジメント
第四章 実践・IS行動科学マネジメント
第五章 永続的に使えるマネジメント
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