ザ・ゴール
エリヤフ・ゴールドラット(三本木亮訳)「ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か」、ダイヤモンド社(2001)
お奨め度:★★★★
A級のビジネス小説。
いまさらという気がしないでもないが、最近、事情があって読み直した。やっぱり、よい本です。
この本、どうしても手法解説本として読んでしまうが、制約論理の枠を超えてものの考え方や、企業とは何かを考えるのに有益な本だと思う。そんな視点でぜひ、一度読んでみたい。
続編も何冊かでている。
エリヤフ・ゴールドラット(三本木亮訳)「ザ・ゴール2 ― 思考プロセス」、ダイヤモンド社(2002)
こちらは、制約論理の思考プロセスについて書いた本。を自分で体験したかのように理解できる」というウリ。「変化を起こし、実行に移すための手法」。思考プロセスは立体的な問題解決プロセスだが、確かに、これもストーリー形式で書かれているので、知らない間に理解できる。思考プロセスは特に制約論理に限らず、何にでもつかる。
エリヤフ・ゴールドラット(三本木亮訳)「チェンジ・ザ・ルール!」、ダイヤモンド社(2002)
で、第3弾がこれ。ERP開発会社を舞台にして、TOCを成功させる秘訣を書いている。タイトルの通り、ルールを変えてしまうことが必要という話。これは、システムを変える必要はないことを意味している。仕組みより運用ということだ。小説としてはこれが一番面白い。
エリヤフ・ゴールドラット(三本木亮訳)「クリティカルチェーン―なぜ、プロジェクトは予定どおりに進まないのか?」、ダイヤモンド社(2003)
で、最後がこれ。クリティカルチェーンプロジェクトマネジメントについて書いた本。4冊の中で、この本が一番価値があるのではないかと思う。納期直前まで作業を始めない「学生症候群」、結局は無駄になる「セーフティー(時間的余裕)」など、通常のプロジェクトマネジメントの問題を洗い出し、その問題への対処を述べている。
思想的には、ムダの排除だが、PMBOKを持ってきても、何を持ってきても適用できる考え方であるところがミソ。
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