時間に遅れないプロジェクトマネジメントとは?
Robert C.Newbold(石野 福弥監訳)「時間に遅れないプロジェクトマネジメント―制約理論の応用」、共立出版(2005)
TOCプロジェクトマネジメント(CCPM)初といってもよい実用書。オビにIBMの富永さんとシャープの坂井さんが、口をそろえて、プロジェクトマネジメントを「科学」することの重要性を、その視点からのこの本の重要性を唱えてられている。
どのあたりのことを指して言われているのか分からないが、この本がよい本であることは間違いない。実際に、PMBOKの導入の現場にいて、議論をしているときに、CCPMで提唱しているプラクティスが必要だという話はよく出てくる。その代表がバッファマネジメントである。その意味で、どんな流儀のマネジメントであっても、CCPMのプラクティスは押さえておくとよい。
CCPMの本は何冊かあるが、この本が一番分かりやすいし、TOCの原則が随所に入っているので、プラクティスの意味がよく理解でき、うまく使えるだろう。
制約条件という考え方を理解しておく必要があるが、それさえあれば、誰が読んでも役立つプロジェクトマネジメントの本になっている。
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目次
第1部
プロジェクトへの招待
技術者の視点
隠れたコスト
一般的な現状
プロジェクト管理の始点
Mirabilla
第2部
クリティカル・チェーンスケジュール
不確実性の管理
WIP衝突の解決
クリティカル・チェーンの特定
バッファの挿入
クリティカル・チェーン・プロジェクト計画
第3部
ザ・ゴール
スループット
グローバルな改善
プロジェクトのダイスゲーム
複数のプロジェクト
第4部
スケジュールとは
メジャーメント
クリティカル・チェーンへのてこ入れ
弱いリンク
インプリメンテーションのチェックリスト
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