リーダーシップコミュニケーション
ロバート・メイ、アラン・エイカーソン(徳岡晃一郎訳)「リーダーシップ・コミュニケーション」、ダイヤモンド社(2005)
お奨め度:★★★★
リーダーシップとコミュニケーション。セットのような感じでもあるが、微妙な違和感がある組み合わせでもある。なんとなく気になるタイトルだったので、とりあえず、手にとってみた。そんな感じでであった本だ。
読んでみて違和感を持った理由がよく分かった。両方ともいやというほど使われている言葉にもかかわらず、新しい概念なのだ。リーダーシップコミュニケーションというのは、人間的なつながりを作っていくことである。
この本では、
・コミュニティ開拓
・ナビゲーション
・組織変革
の3つの場面で、リーダーはどのようにすれば有効なコミュニケーションを行っていくことができるかを述べている。
プロジェクトをコミュニティだと考えたい人には、ぜひ、このようなリーダーシップを身につけることをお奨めしたい。
(プロジェクト)リーダーにコミュニケーションが重要だということは散々言われているし、そこにさまざまなコミュニケーションスキルを持ち込もうとしている。その典型はコーチングである。しかし、このようなコミュニケーションはリーダーにとってあまり有用だとはいえない。その理由はこの本を読んでみれば、よく分かる。リーダーとしてのコミュニケーションと、フォロアとしてのコミュニケーションは根本的に違うのだ。
これはコミュニケーションマネジメントの必要性にも通じるが、そこをよく理解しておく必要がある。
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