ドラゴン桜
三田紀房「ドラゴン桜 (1)」、講談社モーニングKC(2003)
お奨め度:★★★★
このコミックスは「倒産した高校を債権処理として、東大に合格者を多数出す進学校に変える」というプロジェクトを描いたものである。フィクションではあるが、計画から、コントロール、ヒューマンマネジメントまで、プロジェクトマネジメントのさまざまな要素が含まれており、プロジェクトマネジメントのよい参考書になる。特に、学びたいことは、プロジェクトをやるというのがどういうことか、つまり、覚悟と、目的達成への強い意欲、すべてを目的思考で動かすことである。
また、学習すること、教育することとは何かについて、相当突っ込んで議論が行われている。この点でも学ぶことがある。コーチングという言葉までが出てくる。
さらに面白いのは、この再建プロジェクト自体が、生徒にとって「プロジェクト学習」の機会になっていることである。このプロジェクトへの参加を通じて、人生で必要ないろいろなことを学ぶことになる。
なかなか、よくできたストーリーである。マンガだからといって侮ることなかれ!
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