交渉の機微を学ぼう
マックス・ベイザーマン、マーガレット・ニール(奥村哲史訳)「マネジャーのための交渉の認知心理学―戦略的思考の処方箋」、白桃書房(1977)
お奨め度:★★★★
日本でもネゴシエーションのノウハウを書いた本が増えてきた。この本は10年くらい前の本で、米国のMBAコースの定番本の翻訳である。単なるノウハウ本ではなく、「なぜ、そのような交渉プロセスを踏むとよいか」という点にかなり焦点を当てて書いてあるので、応用が効くというのが最大のメリットである。
同時に、単に交渉術ではなく、人間心理の機微のようなものをマスターすることができるのもよい。
タイトルが難しいので敬遠する向きもあると思うが、内容はビジネスマンむけに心理学の専門分野には入り込まずに書かれているので、読みやすい。また、MBAのテキストだけあって、マネージャーに焦点を絞り、内容を構成してある。プロジェクトマネージャーにもそのまま、参考になる。
この分野に興味がある人はぜひ読んでみてほしい。
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