PMstyle 2024年5月~7月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

カテゴリ

Powered by Six Apart

« 2013年3月 | メイン | 2013年5月 »

2013年4月

2013年4月24日 (水)

PMstyle「コンセプチュアルスキル研究会」発足のお知らせ

PMstyleプロデューサーの好川哲人です。こんにちは。

Conceptual3 PMstyleでは、コンセプチュアルスキルの一層の普及やスキルレベルの向上を目指して、コンセプチュアルスキル研究会を発足します。

研究会の目的は

(1)コンセプチュアルスキルの啓蒙
(2)コンセプチュアルスキルトレーニング方法の議論とツールキット開発

の2つです。研究会の種類は

オンライン研究会:facebookの非公開グループ上で活動
オフライン研究会:定期ミーティング1ヶ月1回程度を予定

を設けます。

続きを読む »

【告知】コンセプチュアル時代のリーダーとしての持論を持ちませんか

Jiron PMstyleプロデューサーの好川哲人です。

先日、ダニエル・ピンクの「ハイ・コンセプト」が話題になって、読み直してみました。

ダニエル・ピンクは「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代」(原書は「A Whole New Mind」)の中で、

「知識時代」から、「コンセプチュアル時代(Conceptual Age)」

へのシフトを指摘しています。

続きを読む »

2013年4月22日 (月)

【コンセプチュアルスタイル考】第1話:コンセプチュアルスキルの時代

━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
本連載はメールマガジン「PMsytle Mail」で配信しています。メルマガ購読はこちらから。
PMstyleメールマガジン購読お申し込み
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━

Conceptual2 ◆抽象的であることは悪いこと?!

抽象的とか、概念的という言葉を辞書で調べてみると、

「いくつかの事物に共通なものを抜き出して、それを一般化して考えるさま」

という本来の意味と同時に、

「頭の中だけで考えていて、具体性に欠けるさま」

という説明がのっています。何冊か辞書を調べてみましたが、二番目の説明は必ず乗っいます。これだとまだ、客観的な表現だといえなくもないですが、インターネット辞書には、「事物を観念によって一面的にとらえ、実際の有り様から遠ざかっているさま」といった説明をしているものもありました。この表現は明らかに好ましくないと言っていますね。

観念というのは一般には(具体的)事実に基づかないことを意味しますし、一面的という言葉も抽象的であることとは無関係な言葉です。従って、説明としてもおかしいわけですが、日本人は、概念的であることを好ましくないこととしてとらえます。企業でキャリアの浅い人たちと話をしていると、一番目の意味より、二番目の意味の方が浸透しているのではないかと思うことすらあります。

続きを読む »

2013年4月21日 (日)

【書籍プレゼント】「実行に効く計画の技術」

4798127965 「PMstyleプロデュースブログ」では2回目になる書籍プレゼントです。ビジネス書の杜との共同企画です。

今回のプレゼントは、浦正樹さんの「「実行」に効く計画の技術」で、ご本人のご厚意によるプレゼントです。読んだ人からの評価は非常に高い本です。たとえば、某ITベンダーでプロジェクトマネジャーをされている方は、

「サクッと読めてストンと腹に落ちてパッと実行に適用できる,良書です.」

という評価をくださいました。

この本のプロデュースをしたのは、翔泳社で「イノベーションのジレンマ」を手がけられたり、PMマガジンを創刊された僕の尊敬する編集者ですが、彼はこの本をバーバラ・ミントの名著「考える技術・書く技術」の類書として企画されたそうです。彼がいうには、考える技術や書く技術があるように、計画する技術もあるだろうということで、そのコンセプトに応えて浦さんが書かれた本です。ぜひ、本書を読んで、計画する技術を習得してください。

プレゼントの応募はこちらからできます。

【書籍プレゼント】「実行に効く計画の技術」応募ページ

なお、PMstyleでは、7月10日に本書をテキストとしたセミナーを開催します。講師はもちろん、著者の浦さんです。さらに計画の技術を高めたい人は、ぜひ、ご参加ください。

「計画力講座」
http://pmstyle.biz/smn/how_to_plan.htm

2013年4月12日 (金)

PMstyle2013 コンセプト

2013年度のPMstyleのコンセプトです。

Concetp2013.pdfをダウンロード

【プロデューサーの本棚】ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角

4492502459 ロン アドナー(清水 勝彦訳)「ワイドレンズ: 成功できなかったイノベーションの死角」東洋経済新報社(2013)

紙版><Kindle版

久しぶりにイノベーションマネジメントで興奮する本を読んだ。本書は、画期的な製品開発が成功しないケースのある理由として、エコシステム(生態 系)を無視していることにあるとし、その回避のためのツール「ワイドレンズ」を示している。この本で説明されているいくつかのケースは、クリステンセン博 士の「イノベーションのジレンマ」に出てくるハードディスクのケースくらいのインパクトがあった。

続きを読む »

2013年4月11日 (木)

【コンセプチュアルスキル・トレーニング】宅急便はグローバル化できるか

日本が誇るサービスの一つに宅急便があります。宅急便の歴史は、昭和の名経営者の一人だった小倉昌男氏が構想したものです。

高速道路の整備に伴う長距離運送事業へ乗り遅れた大和運輸の小倉社長は、「集荷・配達に手間がかかる小口荷物より、大口の荷物を一度に運ぶ方が合理的で収益が大きい」という業界の常識を疑い、単価の高い小口荷物にビジネスチャンスを見出そうとします。そして、1975年に「宅急便開発要項」を社内にうちだし、若手を中心にして宅急便プロジェクトを発足させます。

当時、小口荷物を扱っているのは郵便小包(6Kgまで)と、国鉄(30Kg)まで、郵便小包は宅配だったものの、送るときには郵便局に持っていく必要がありました。また、国鉄は駅まで取りにいく必要がありました。

Takuhai このような状況の中で、プロジェクトは

「電話1本で集荷・1個でも家庭へ集荷・翌日配達・運賃は安くて明瞭・荷造りが簡単」

というサービスを構想します。そして、この構想を大変苦労しながらも徐々に実現し、宅急便は日本になくてはならないインフラになっていくわけです。

さて、ここで質問です。宅急便は他の国でもできるのでしょうか?

続きを読む »

2013年4月10日 (水)

【告知】リーダーとしての持論を持とう!

Jiron 2012年にPM養成マガジン10周年記念イベントとして、「プロジェクトリーダー」としての持論をつくるというアクティビティを行いました。

アウトプットの質も高かったですし、参加者自身の評判もよかったので、定期的な活動として行うことにしました。

この活動をしている中で、プロジェクトリーダーに限定せずに、いろいろな人が混ざったほうが面白いことに気が付きましたので、今回は「リーダー」全般を対象に行いたいと思います。つまり、

リーダーシップの持論をつくる

という活動としてやりたいと思います。

続きを読む »

PMstyle2013~イノベーション講座

Pmstyle_2013 ビジネスのニュースでイノベーションという言葉を聞かない日はないくらい、イノベーションに対する関心が高まっています。

企業にいって話をしてみると、やはり関心の高さは感じますが、一方で誰と話しても「他人事」です。簡単にいえば、イノベーションは必要だが、自分の役割ではないというのがもっとも多い態度なのです。イノベーション担当を決めている企業もまれにありますが、決まっていない限り、自分の問題としてとらえている人は非常にまれです。
しかし、現実には企業の中のあらゆる仕事において、イノベーションが必要な事柄があります。このギャップを埋めることが必要ですが、そのカギを握っているのは、リーダーとマネジャーです。あらゆる業務でリーダーとマネジャーの立場にある人は、自分たちの仕事でイノベーションすべきことは何かと真剣に考える時期にあります。

今年度、イノベーション講座をデザインするにあたって、もっとも重視したのはこの点です。講座の基本コンセプトは

「イノベーションは目的である」

です。

続きを読む »

2013年4月 8日 (月)

【PMスタイル考】第66話:チームになろうよう

Term ◆日本の最大の問題はチームがないことだ
 
昨年になりますが、米国の起業家である齋藤ウィリアム浩幸さんが、「ザ・チーム」という本を上梓された中で、「日本にはグループはあるが、チームがない。これが日本の最大の問題だ」と指摘されました。この指摘は多くの人に衝撃を与えました。日本人の多くは、自分たちはチームワークがよく、チームで仕事をしていると思っているからです。
 
齋藤ウィリアム浩幸「ザ・チーム (日本の一番大きな問題を解く) 」、日経BP社(2012)
 
5年以上前になりますが、PM養成マガジンでセミナーを盛んに行ってきたときに、実はチームをテーマとして手掛けようとしたことがあります。何回かワークショップをやって、いろいろと事情があって挫折してしまったのですが、このとき、いろいろと学ぶことがありました。
 
 

続きを読む »