【告知】イノベーションのジレンマを防ぐ思考法~クリティカルシンキング
◆イノベーションのジレンマ
クリステンセン博士のイノベーターのジレンマという理論があります。
この理論の発見のきっかけになったのは、コンピュータのハードディスクの製品開発でした。最初、ハードディスクの最大のユーザはメインフレームのメーカでした。やがて、技術の進歩により、ハードディスクを小型化することが可能になってきました。しかし、メインフレームでは小さなハードディスクは必要なく、現行の製品の容量アップが要求しました。これに対して、ハードディスクのメーカは容量をアップする技術投資をし、小さなハードディスクを作ろうとはしませんでした。
そこに、新興勢力のハードディスクメーカが出てきて、小型のハードディスクを作り、展開していきました。もちろん、容量は大型のものより小さくなりますので、メインフレームメーカは見向きもしませんでしたが、小型コンピュータ(ミニコンピュータ)のメーカが必要としていました。やがて、コンピュータの市場でミニコンピュータが中心になり、メインフレームにとって代わりました。
それと連動して、ハードディスクも小型が中心になり、大型の性能を凌駕するようになり、ついにはメインフレームメーカも小型のハードディスクを使うようになり、大型のハードディスクを作っていたメーカは2社を除いてすべて市場から消えています。
こんな話です。