【PMstyle Proposition:002】チームでいいアイデアを出す方法
コンセプチュアルスキルはその生い立ちも「マネジャーに必要なスキル」として提唱されたものだし、スキルとしても思考スキルの側面が強いので、おのずと人のスキルだと考えらている。
しかし、よく考えてみるとそうでもない。
たとえば、コンセプチュアルスキルの一つのスキルとして、抽象と具象を行き来してものごとを考えるというスキルがある。
実はこれはチームのスキルとして非常に大切なスキルである。これをフレームワークにしたのが、フィールドワークの方法として生まれたKJ法である。
KJ法では、まず、具体的な事象なり、現象なり、観察事実なりを片っ端から上げていく。そして、それをグルーピングし、抽象的なラベルを付ける。つまり、概念化するわけだ。そして、その概念に対して、さらなる観察事実はないかと考えたり、あるいは、経験的な事実はないかと考えてみる。新しい事実が出てくれば、もう一度、その概念を見直して、今の概念で適切かを検討する。チームでこの繰り返しをする、すなわち、チームで抽象と具象を行き来していることになる。