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2020年11月

2020年11月25日 (水)

【マネジメントスタイル:雑談9】組織文化について考える(3)~組織文化を変革する

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「組織文化について考える」のバックナンバーはこちら
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◆はじめに

前回は、シャインの3レベルの組織文化のモデルを説明して、シャインが行ったDEC社のケーススタディの例を紹介しました。シャインの組織文化のポイントが、人工の産物(レベル1)と信奉されている価値観(レベル2)のベースにある基本的仮定(レベル3)であることは理解いただけたかと思います。

シャインはこの基本的仮定(前提認識)について、

・外的適用に関する前提認識
・内部的統合のマネジメントに関する前提認識
・深いところの文化の前提認識

の3つに分け、それぞれについて詳細に分析しています。これらについては、この記事では深掘りせず、基本的仮定として一括りに考えますが、、新しく始めた連載

「組織文化とリーダーシップ」
https://note.com/ppf/m/m82cad02a69a0

で紹介したいと思います。

ここでは、組織文化の話題の最後として、どのように組織文化を変革していくのかを簡単に説明し、新連載につないでいきたいと思います。

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2020年11月11日 (水)

【マネジメントスタイル:雑談8】組織文化について考える(2)~組織文化の3つのレベル

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Culture3◆組織文化の本質は基本的仮定

前回、シャインの組織文化論の入り口として、3つのレベル、すなわち

レベル1:人工的に創造されたもの(artifact)
レベル2:信条と価値観(espoused belief and values)
レベル3:基本的仮定(assumption)

を紹介しました。前回は英語は紹介していませんが、「組織文化とリーダーシップ」(ダイヤモンド社、白桃書房)の翻訳とは少し表現が異なりますので、念のために英語も併記しておきます。

assumtionを基本的仮定としているのは違和感がある人がいるかもしれませんが、違和感があれば「前提条件」と読み替えてください。ただし、シャインの言うassumptionとは、一般的な意味での前提条件ではなく、組織の中で基本的な深いところに保たれている前提条件であることには注意しておいてください。

さて、この3つのレベルは相互関係があるというのは前回説明した通りですが、シャインの組織文化の本質は三番目の基本的仮定にあります。違う言い方をすると、意識されることなく当然のものとして抱いている信条や価値観です。

基本的仮定は、組織において、問題に対する解決策が繰り返し成功を収め、それが当然のこととして認められるようになってきたものです。これは、直感や価値観によってのみ支持されていた仮説が次第に現実のものとして認められるようになったことを意味しています。

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2020年11月 6日 (金)

12月8日にVUCAマネジメント塾の第2回説明会&体験会を開催します。

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◆はじめに

第1回では好川が前説をやり、スタイリッシュ・アイデアの新井 宏征さんがメインスピーカーとしてシナリオプラニングの解説と体験セッションをやりました。

第2回は役割を入れ替え、新井さんが前説をやり、好川がメインセッションをやります。セッションのテーマは好川のライフワークテーマである「組織文化」です。

メルマガでも書きましたが、好川は90年代の初頭にエドガー・シャイン先生の「組織文化とリーダーシップ」(ダイヤモンド社)を読んでこのテーマに興味を持ち、95年に神戸大学の金井先生のゼミで勉強させて頂き、それ以来、さまざまなコンサルティングの際に「まかない」として提供してきたテーマです。

2000年くらいに開発した「PM養成講座」という連続講座でも組織文化の変革が入っていますし、PMO向けに提供しているプロジェクトマネジメント定着コンサルティングプログラムでは組織文化という言葉は使わないようにしていますが、シャインの考え方が入っています。

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