12月8日にVUCAマネジメント塾の第2回説明会&体験会を開催します。
◆はじめに
第1回では好川が前説をやり、スタイリッシュ・アイデアの新井 宏征さんがメインスピーカーとしてシナリオプラニングの解説と体験セッションをやりました。
第2回は役割を入れ替え、新井さんが前説をやり、好川がメインセッションをやります。セッションのテーマは好川のライフワークテーマである「組織文化」です。
メルマガでも書きましたが、好川は90年代の初頭にエドガー・シャイン先生の「組織文化とリーダーシップ」(ダイヤモンド社)を読んでこのテーマに興味を持ち、95年に神戸大学の金井先生のゼミで勉強させて頂き、それ以来、さまざまなコンサルティングの際に「まかない」として提供してきたテーマです。
2000年くらいに開発した「PM養成講座」という連続講座でも組織文化の変革が入っていますし、PMO向けに提供しているプロジェクトマネジメント定着コンサルティングプログラムでは組織文化という言葉は使わないようにしていますが、シャインの考え方が入っています。
◆組織文化でVUCAを乗り越える
今回、VUCAマネジメント塾をやろうと思った理由の一つは、VUCA時代を乗り越えていくには組織文化に手をつけざるを得ないと思っているからです。コロナ前からこの傾向はあり、組織文化に興味を持つ企業や組織、リーダーは多くなっていましたが、デコレーション的な感じでした。
しかし、コロナで状況が一変し、マネジメントの中核になっています。というか、組織文化の変革をマネジメントの中核に置かないと、復活できない状況に陥っているように見えます。その典型的な例がリモートワークです。
多くの会社がコロナを契機にリモートワークを本格的に取り入れました。しかし、多くの企業は従来の組織文化の中で、組織文化を変えずに定着させようとしています。言い換えると、リモートワークを維持していけば、そのうち、組織文化も変わるだろうと思っているのです。
◆活動が先か、組織文化が先か
組織文化への多くの人の認識はこのように活動の結果としてできていくものだというものです。そして、その活動の方向性はビジョンやパーパスで示されると考えています。
これは逆です。ビジョンを掲げても組織文化が変わっていない限り、ビジョンは実現できません。例えば、顧客を満足させるというビジョンを掲げて、顧客を満足させる行動指標をさだめ、目標設定して進めていいる企業がたくさんあります。しかし、本当の意味でこのビジョンが実現できている企業はそんなに多くありません。時期ている企業と、できていない企業の違いは組織文化の取り扱いにあります。
組織文化として顧客を満足させるという文化を実現できないと、単に目標をクリアするだけになり、いずれ形式的な活動に終わります。例えば、顧客の要望には必ず答えると言っている企業のほとんどはこの範疇だと言ってもよいでしょう。
これに対して、組織文化が変わっていけば、一人一人が自然と顧客を満足させるために何をすればよいかを考えるようになり、結果として顧客満足を高めることになります。
◆組織文化はマネジメントの手段になる
これは活動が組織文化を作るのではなく、組織文化を創っていくことによって成果を上げることに他なりません。見方を変えれば、組織文化はマネジメントの手段になっているわけです。実際に、組織を動かし、成果を上げるのに、風土を変えなくてはならないと感じている人は多いと思います。
これまでは、「精神論」とされていましたが、米国では組織文化も企業の価値として認められるようになっており、株価にも反映されるようになりつつあります。
組織文化は、風土だとか、企業文化といったさまざまな言い方で割とよく使われている概念ですが、このようにどのようなものか、そしてどうやってできていくののかはあまり明確に認識されていないのが現状です。
◆今回のセミナー
今回のセミナーでは、組織文化とどう捉えるか、また組織文化を創るとはどういうことかを体験できる機会にしたいと思っています。ぜひ、ご参加ください!
今回も参加は無料です。詳細、お申し込みはこちらからできます。
「VUCA時代の事業と組織文化のつくり方~組織文化編」
https://vuca-mgmt-201105.peatix.com/
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