« 【お知らせ】新カテゴリー「ビジネス名著」 | メイン | イノベーションを妨げる「否認」とは »

2013年2月16日 (土)

持論によるリーダーシップの習得

453211053X金井寿宏「リーダーシップ入門」、日経文庫(2005)

お勧め度:★★★★★

リーダーシップというのはややこしい概念であるが、習得はもっとややこしい。

確かに、CCL(Center for Creative Leadership)のようなすばらしいグローバルなリーダーシップ開発の機関があったり、トレーニングが圧倒的に多い一方で、結局、本当に身につけるのは、本人が強い意志を持ち、継続的な取り組みをしていくしかないのがリーダーシップである。

このことは、リーダーシップを身につけたいと思った場合には、リーダーシップに関して自分なりに深い造詣を持つ必要があることを意味している。

そのようにリーダーシップに関心を持ち、なんとか身に着けていこうという人がリーダーシップについて理解したいと思ったときに、この本をお勧めしたい。

リーダーシップの本というのは、学問書か、実用書に二極化されている。しかし、この本、というより、金井先生はその両方に興味を持たれ、長年にわたって学術研究やフィールドスタディをされてきた。その活動の集大成とも言える1冊である。

タイトルの「入門」という意味は、いわゆる入門ではない。この本で提案されているのは自分自身のリーダーシップへの「持論」をもち、それを現場で磨くことによってリーダーシップを身につけていくというアプローチであり、そのようなアプローチへの入門書である。

リーダーシップに興味を持つ人であれば、誰がよんでも、大きな収穫があるだろう。ぜひ、手に取ってみてほしい。

トラックバック

このページのトラックバックURL:
http://bb.lekumo.jp/t/trackback/605869/31148931

持論によるリーダーシップの習得を参照しているブログ:

コメント

コメントを投稿

PMstyle 2024年11月~2025年3月Zoom公開セミナー(★:開催決定)

アクセスランキング

カテゴリ

Powered by Six Apart

Powered by Google

  • スポンサーリンク
  • サイト内検索
    Google