「弱い」つながりの中でのコミュニケーションの方法
ジョン・マクスウェル(上原 裕美子訳)「結果が出せる人になる「つながり」力」、辰巳出版(2012)
お奨め度:★★★★1/2
本当のコミュニケーションとはどういうものか、それはどのように行われるべきかについて、ジョン・マックスウェルが示した一冊。ソーシャルネットワーク時代のコミュニケーションに対するあり方を示している。
お奨め度:★★★★1/2
本当のコミュニケーションとはどういうものか、それはどのように行われるべきかについて、ジョン・マックスウェルが示した一冊。ソーシャルネットワーク時代のコミュニケーションに対するあり方を示している。
一人では何もできない。だから、チームでやるんだというのが今の時代の基本的な考え方である。ここにもう一つ選択の余地があるのは、マネジャーを中心にした分業でやるのか、リーダーを中心にした強いつながりのチームでやるのか、場を中心にした弱いつながりのチームでやるのかという問題だ。最初がマネジメント、二番目がリーダーシップ(チーム)、三番目がソーシャルである。
ソーシャルでは、弱いつながりのチームで活動をする。チームという言葉を使うべきではないかもしれない。強いつながりのチームというのはチームが先立つチームである。弱いつながりのチームは個が先立つチームである。このような形態の中で、どのようにコミュニケーションすればよいのかは、まだよくよく分かっていないのだと思う。
たとえば、facebookでいえば、グループという仕組みがある。これは場といえば場であるが、オープンな場ではない。支配された場である。これは、個人だけではどのようにコミュニケートしてよいか分からないからできた仕組みのように思える。
この問題に対する答えがこの本にある。リーダーシップの世界的権威である、ジョン・マックスウェルがリーダーのつながりについて書いた本だ。原則と、実践ルールからなっている。
原則は以下の5つ。
■つながりは人を動かす力を強める
■つながりとは相手を尊重すること
■つながりとは、言葉以上の言葉で語ること
■つながりづくりには、エネルギーが必要
■つながりづくりの力は、学んで身につけるスキル
実践ルールは
■共通の基盤を探す
■シンプルに
■勇気づける
■身をもって示す
の4つ。
これらについて、自らの体験に基づいた考えを中心に述べた1冊。非常に実践的であり、ソーシャルをうまく活用するために読んでおきたい本だ。
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