ソニーとサムスンの比較分析を読む【ほぼ日読書日記 2009年8月10日】
ソニー系の会社で戦略マネジメントのセミナーをやる機会があったので、慌てて読み込み、書いていることのいくつかのポイントを紹介して反応を見た。
当事者の感じているのと合致しているようである。
張 世進「ソニー VS.サムスン」、日本経済新聞出版社(2009)
ソニーとサムスンの組織プロセスの分析から、ソニーとサムスンの現状の説明をしている。ソニーとサムスンの比較をした本というのは、何冊かあるが、企業としてのフェーズが違うので、単に企業価値だけで比較をしてもね、と思っていたのだが、組織プロセスを比較し、現在の差を説明されると、やはり、インパクトがある。
張先生は、韓国出身の非常に有名な経営学者で、現在はシンガポール国立大学経営大学Provost碩座教授をつとめられる方である。富士通の勤務の経験もあり、また、日本でも一橋で教鞭を執られるなど、韓国と日本の両方の文化や風土にも詳しい。
その張先生が、公開資料から客観的に分析された結果であるので、ソニーグループの方がそのような反応をされたのは当たり前かもしれないが、それにしても、丁寧に書かれた非常の面白い本である。
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