右脳vs質問【ほぼ日読書日記 2009年8月1日】
ワールドカフェとか、質問会議とか、対話系の会議術の本がたくさん出ている。ほとんど、プロセスについて書いた本だ。その代表とも言える対話系の会議術は、実施するハードルは低いが、成果を出すハードルは極めて高い。
たとえば、ブレーンストーミングを考えてみればよく分かる。ブレーンストーミングをやったことのない人は少ないと思うが、ブレーンストーミングをして最初に誰も考えていなかったことにたどり着いた経験のある人はそんなに多くないと思う。
なぜだろうか?プロセスにこだわりすぎて、成果のマネジメントに注意が払われていないからだ。もし、そんな問題意識があれば、この本は役に立つと思う。
宇佐美 清「右脳会議―退屈な定例会議が「宝の山」に変わる! 」、ダイヤモンド社(2009)
そんなに難しいことが書いてあるわけではないのだが、以外と、普段の会議では気がつかないような視点がたくさん、書かれている。
もう一冊、今日、読んだ本。
ケン・ロビンソン、ルー・アロニカ(金森 重樹監修、秋岡 史訳)「才能を引き出すエレメントの法則」、祥伝社(2009)
エレメントとは、「自分のやりたいことと自分の得意なことが合致する場所」という意味。場所は必ずしも物理的な場所を意味しない。そのような場所を見つけることによって、ゾーンに入ることができる。読んでいて、チクセントミハイ博士の
M. チクセントミハイ(大森 弘訳)「フロー体験とグッドビジネス―仕事と生きがい」、世界思想社(2008)
と共通する部分があるように感じたが、この本はかなり実践的である。体系化されてはいないが、フロー(ゾーン)に入るための方法を、たくさん述べている。
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