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2009年6月12日 (金)

恐るべし、日本実業出版社の開発力【2009年6月11日】

この1年くらいでも、日本実業出版から思考法の出版が目につく。ビジネス書の杜でも、

山下 貴史「3分でわかるラテラル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2008)

高橋 浩一「レバレッジ・ポイントを見つけ出せ! 問題発見力養成講座 “木を見て森も見る”システム・シンキング」、日本実業出版社(2009)

の2冊はプレゼントしてもらった。このほかにも、「3分でわかる」には、

大石 哲之「3分でわかる ロジカル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2008)

があるし、「3分でわかる」シリーズの集大成のような本、

小川 進、平井 孝志「3分でわかる クリティカル・シンキングの基本」、日本実業出版社(2009)

もある。クリティカルシンキングはプレゼントにして戴く予定になっている。

また、堀内さんの

堀内 浩二「必ず最善の答えが見つかるクリエイティブ・チョイス」、日本実業出版社(2009)

もあるし、

極めつけは、思考フレームワークの使い方に言及した、手塚さんの

手塚 貞治「戦略フレームワークの思考法」、日本実業出版社(2008)

といった本まである。これ、すべて1年以内。

出版社の場合には、「製品開発力」とは言わないのだろうが、まあ、すごい出版力だ。ラインナップの作り方は、なんだか、日経BPの雑誌群を連想させる。少しずつテーマをドリフトして、網を張っていくような感じ。雑誌と違って身内で作っているわけではないので、これを外部の著者を使ってやるというのは、大したものだなあ。

その日本実業出版から、全体の集大成と思えるような本がでた。定性分析の本。

中村 力「ビジネスで使いこなす〈入門〉定性分析」、日本実業出版社(2009)

個人的な感想は別にして、人には勧めやすい、よく作り込まれた本。おまけに、この本を読んでいると、たぶん、上に並べた本のうちの何冊かは読みたくなると思う。当然、競合の本はあるが、この作りで、これだけのラインナップを持っているところはないので、当然、日実にいくだろう。

集中といい、クロスセリングといい、エクセレントな戦略だ。

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