【ほぼ日 読書日記】2009年4月9日
ずっと夜の打ち合わせが続いていて、本を読まない日が続いていた。当然、日記もお休みなので、お知らせが遅れたが、新しい本のプレゼントをはじめた。
ちょっと訳ありなのだが、昨年、出版された「ワークショップデザイン」という本。良い本なので、ぜひ、入手して欲しい。プレゼント応募はこちら。
昼間の移動時間などの隙間時間で、今週、1冊だけ読んだ本がある。ちょっと前に発行された本。
桜井 章一「人を見抜く技術──20年間無敗、伝説の雀鬼の「人間観察力」」、講談社(2009)
やっぱり、人間観察というのはおもしろい。15年くらい前に、中国からの留学生が言っていたが、中国人は起業家に投資するときに麻雀をして人を見るらしい。だから、麻雀ができないとベンチャーの社長にはなれないと言っていた。今でもネタだと思っているが、結構、インパクトがあったので、今でも覚えている。
ところが、桜井さんの本を読んでいてうちに、単なるネタではなく、「よくできたネタ」に認識が変わった。麻雀を通じてこういう人の観察ができるなら、麻雀を打ってみて金を貸すというのは一理ある。僕が、一番、気に入ったところは、PMサプリに書いた。「縦・横関係の十字ラインを持つ」。
さて、今日は京都から東京に移動する新幹線の中で久しぶりにまとめて本を読んだ。
小泉 吉永「江戸に学ぶ人育て人づくり」、角川書店(2009)
ライフワークバランスがなぜしっくりこないか、よくわかった。いくら、時間のバランスをとっても、プライベートではない価値観が「仕事だからOK」などと言っていたら、分裂症になってしまう。やはり、生活で持つ価値観が仕事で通用するというのが基本だろう。江戸時代のすばらしさはそこにあるように思う。
逆にいえば、今は、親がビジネスでしか通用しない価値観で子供を育てているのではないかと思う。そう考えると、モンスターというのはよくわかる現象だ。
ローザ・セイ(本田 直之監訳、 庭田 よう子訳)「アロハ・マネジメント」、講談社(2009)
この本、好きだ。
本田さんの監訳というのが何ともいえないが、意外とこの辺りにレバレッジの原点があるのだろうか?それはともかく、こういう感覚はおもしろい。やはり、言葉は文化である。言葉で説明できないことは行動も具現化もできない。
日経コンピュータの編集長になった谷島さんが昔から、プロジェクトマネジメントを大和言葉で描きたいと言っているが、まあ、同じような感覚なのだろう。紹介記事を書きたい。
もう一冊読んだ。「不機嫌な職場」の著者河合大介さんの新作。
河合 太介「アンサー―「転覆の時代」を乗り越える職場」、経済界(2009)
これはビミョウだな。一面だけを切り取っているような気がする。問題は見えないところに何があるのかだ。
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