【ほぼ日 読書日記】2008年12月21日
今日は日曜日でとりあえず仕事は必要最小限にし、夕方からたまっていた編集稽古をし、そのあとこの本をじっくり読んだ。杉山先生の新刊。
舞田 竜宣、 杉山 尚子「行動分析学マネジメント」、日本経済新聞社(2008)
最近、行動分析学を応用した自己啓発本が増えているが、いつかはこの本を読んでほしいと思うし、今までの杉山先生の本に比べるとマネジメントに焦点が当たっている。この是非については、紹介記事を書くときに意見を述べたいと思うが、最初、出版社を見たときに日経だったのでえっと思った。内容を読んで納得したが、ビジネス書として価値のある本であるのは間違いない。
もう一冊。前から読みたいと思っていた吉本の木村政雄さん(元常務)の客観力。
木村 政雄「客観力-自分の才能をマネジメントする方法」、祥伝社(2008)
オンリーワンコンセプトが世の中にはびこってきたのは、SMAPの「世界に一つだけの花」のヒットの影響が大きいと思う。オンリーワンというのはベストワンに勝る素晴らしいものだと思うが、多くの人が勘違いしているのは、自分が評価するものではないことである。
ところがこの議論には、
自分だけのものなので、所詮他人にはわからないし、自分が評価(満足)すればいい
という落とし穴がある。これはレトリック以外の何物でもない。コンサルタントには、昔から、自称コンサルタントという人種がいるし、どんな領域でも自称プロフェッショナルがいるものだ。オンリーワンを標榜している人にも、これと同じような人が少なくない。
この議論に終止符を打ってくれる本。「個性」と「おれがおれが」は違うと一喝。オンリーワンを語る資格があるのは、自分を客観視できる人だけだということを愛情を持って語ってくれる本。素晴らしい!
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