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2008年11月11日 (火)

【ほぼ日 読書日記】2008年11月10日

スマートフォンで、iPhoneがRIMを抜いて、Nokiaに次ぐ第2位になった。2位といってもNokiaの半分以下なので、評価もまちまちだろうが、ほぼ、単一機種であることを考えるとすごいことかもしれない。

ということで、今日は、偶然だが、新幹線の移動中に「スティーブ・ジョブスの流儀」という本を読んだ。原題は、Inside Steve's Brain。文字通りの内容。

リーアンダー・ケイニー(三木 俊哉訳)「スティーブ・ジョブスの流儀」、ランダムハウス講談社(2008)

ジョブスの話はノンフィクションとしてはこの上なく面白いが、参考になる会社や、経営者がいるのだろうか?いつも疑問に思う。素朴な疑問。アップルそのものも同じ。

ちょっと前にも

ジェフリー・L・クルークシャンク「ジョブズはなぜ天才集団を作れたか」、ランダムハウス講談社(2008)

という本が翻訳された。原題は「The Apple Way」。これもストーリーは面白い。

ただ、両方ともそうだが、ライターが書ききれていないような気がする。っていうと、お前は実像を知っているのかと突っ込まれそうなのだが、感覚的に、取材をしなくても書けるような本という印象が強い。もちろん、取材ならでは情報が入っているのだが、現実感がないのだ。

ジョブスは現実離れした現実の中に生きているということか、、、

それに比べると、マイクロソフトやビルゲイツの本は、そんなに面白くもないが、参考にはなる。

マイケル・クスマノ、リチャード・セルビー(山岡 洋一訳)「マイクロソフト シークレット」、日本経済新聞社(1996)

などは、経営の教科書といってもよい(クスマノ先生が書いたということもあるが)。今でも十分に参考になる。マイクロソフトは半歩先を行っているという印象が強いが、ソフトウエアのプロダクトマネジメントはこの10年くらいあまり進んでいないのかもしれない。

ビル・ゲイツ本人の本はジョブス以上に多いが、やはり、「Hard Drive」だろう。

ジェームズ・ウォレス、ジム・エリクソン「ビル・ゲイツ―巨大ソフトウェア帝国を築いた男」、翔泳社(1995)

この本にしても、マネジャーのあり方として非常に参考になる。

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