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2008年2月 4日 (月)

シンプルだから強い

北欧が注目されている。

ビジネス誌でも特集が組まれ、いろいろな点で注目されているようだ。昨年、出版された本で、北欧出身でライフバランスのコンサルティングをやっている著者が書いた

4072568341 ランディ・ノイス(椿正晴訳)「北欧流スローライフ・コーチング」、主婦の友社(2007)

を読んでみて、なぜかわかった。一言でいえば、生活も仕事も質が高いのだ。一昨年くらいからデザイン・マーケティング業界で「ひとつ上」というのが流行語になったが、まさにひとつ上のなのだろう。

北欧企業というとノキア(フィンランド)、IKEA(スウェーデン)、ボルボ(スウェーデン)、ABB(スイス)などが頭に浮かんでくる。これらの企業は、

4860290690 オッレ・ヘドクヴィスト、可兒 鈴一郎「ノルディック・サプライズ―北欧企業に学ぶ生き残り術」、清流出版(2004)

で取り上げられているので、興味があれば読んでみるとよいだろう。

いずれも、グローバルな大企業であるが、特徴はレバレッジの効いた経営にある。ゆえにシンプル、機能美、・・・といった言葉が思い浮かぶ。北欧の一つの面は、大きな政府だが、シンプルで効率的な考え方ができるからこそ、大きな政府が可能になるのだと思う。

北欧は、アメリカ信奉のアンチテーゼだという人もいるが、やはり、何か、生活や文化に根ざした独特の思考法なりがあるのではないかと思う。いろいろと本を探していると、こんな本があった。

4478760969 フレドリック・ヘレーン(中妻美奈子監訳、鍋野和美訳)「スウェーデン式 アイデア・ブック」、ダイヤモンド社(2005)

たとえば、こんな話が載っている。アインシュタインが、「博士と私たちのようなその他大勢の違いはなんでしょうか?」と聞かれてこう答えた。

たとえば、干し草の山から針を探さなくてはならないとします。あなた方はたぶん、針が1本見つかるまで探すでしょう。私は針が全部、見つかるまで探し続けると思います」

こんな話がエッセイとして30書かれた本だ。この本を1冊読み終わると、ノキアやIKEAの企業イメージが頭に浮かんでくるので不思議だ。きっと、何かDNA的なものがあるのだと思う。

1 針を探す
2 はてなタクシー
3 世界初の創造性テスト
4 メタファーで表現する
5 エジソンのアイデア・ノルマ
6 組み合わせの妙
7 いつものやり方
8 アイデアは潰されやすい
9 満腹病
10 メキシコ・オリンピック
11 バグを探す
12 囚人用ベビーフード
13 混ざらないものを混ぜる
14 失敗するほどいい
15 裸の王様
16 「絶対」はない
17 「もし・…・・」と考える
18 アイデアメーション
19 「メトロ」の裏話
20 考える人、考えない人
21 青いライトと赤い車
22 創造性の4B
23 発想のもと
24 それ、捨てるんですか?
25 暗黙の掟
26 チャレンジャーになる
27 テレポーテーション
28 「イエス」より「ノー!」
29 将来のシナリオ
30 素晴らしき未来

この本が訴えているのは、リラックスがアイディアを生むということだ。これが、スローライフにフィットしているのかもしれない。とりあえず、このあたりから北欧を感じてみよう。

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