組織行動論を学ぼう
開本浩矢(編著)「入門組織行動論」、中央経済社(2007)
お奨め度:★★★★
現場でマネジメントをしている人からどのようなマネジメントを勉強すればよいですか?と聞かれることがある。できれば、MBAコースで学ぶことを一式身に付けるに越したことはないが、時間の制約もある。その中で一冊というと、やはり、組織行動論を選ぶ。
組織行動論には、ステファン・ロビンスの書いた定番的な名著がある。
ステファン・ロビンス(高木晴夫、永井 裕久、福沢 英弘、横田 絵理、渡辺 直登訳)「組織行動のマネジメント―入門から実践へ」、ダイヤモンド社(1997)
ただ、この本、この分野の専門家であればともかく、他の分野で活動する人が読みこなすには難しい。
その点で、開本先生が、神戸大学の新鋭の学者で書かれたこの本は、学部レベルの学生を対象にしたくらいの書き方がされており、社会人が入門書として読むのに適した本である。
この本で取り上げられているトピックスは
モチベーション
組織コミットメント
キャリア・マネジメント
組織市民行動
組織ストレス
チーム・マネジメント
リーダーシップ
コミュニケーション
組織文化
組織変革
組織的公正
ダイバーシティ・マネジメント
プロフェッショナル・マネジメント
といったトピックスで、章によって若干、内容が偏っているのではないかと思う部分もあるが、おおむね、基本的なことがバランスよく、取り上げられている良書である。
目次
組織行動論への招待
モチベーション
組織コミットメント
キャリア・マネジメント
組織市民行動
組織ストレス
チーム・マネジメント
リーダーシップ
コミュニケーション
組織文化
組織変革
組織的公正
ダイバーシティ・マネジメント
プロフェッショナル・マネジメント
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