マネジャーの教科書
日本能率協会管理者教育プロジェクト「実務入門 管理者必携 マネジャーの教科書」、日本能率協会マネジメントセンター(2005)
お奨め度:★★★★
ありそうで無かった本。マネジャーの仕事を行動レベルで具体的に解説し、チェックリストやフォーマットなどのツールも紹介している。
一人の著者が書いた本ではなく、JMAMの5人の研修講師が作る管理者教育プロジェクトが書いているので、分担はあるが、全体としては非常にバランスの取れた内容になっている。このバランスがこの本の最大の特徴だといえる。
内容的には
・目標達成のために全員でプラニングする
・組織の運営方法を設計する
・メンバー一人ひとりの能力を発揮させる
・メンバーと積極的にかかわる
・プロセスマネジメントを強化する
・目標達成を阻害する問題を解決する
・メンバーが納得する評価を行う
といったものになっている。また、最初にマネジャーの仕事を鳥瞰した章が設けられており、これで全体がわかった上で、各論に入っていくようになっている。
まとめ方は1項目見開き1ページにまとめられており、簡潔で実践的である。新任のマネジャーはもちろんだが、ベテランのマネジャーにも自分のすべき活動の全体像を体系的に確認するために一読をお勧めしたい。
なにより、専門職系のマネジャー(人事マネジャー、マーケティングマネジャー、プロジェクトマネジャーなど)が読むと非常に役立つ内容である。
目次
第1章 マネジャーになったら何をするか
第2章 目標達成のために全員でプランニングする
第3章 組織の運営方法を設計する
第4章 メンバー一人ひとりの能力を発揮させる
第5章 メンバーと積極的に関わる
第6章 プロセスマネジメントを強化する
第7章 目標達成を阻害する問題を解決する
第8章 メンバーが納得する評価を行う
第9章 21世紀のマネジャーのあるべき姿を確立する
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